「ChatGPTを契約したものの、結局一部の社員しか使っていない」「AIで何かやれと言われたが、何から手をつければいいのか分からない」——AIの相談を受けていて、最も多いのがこの2つです。

ツールを入れること自体は、もう難しくありません。難しいのは「入れたあと、現場で使われ続ける状態にすること」。ここを外から手伝うのが、AIコンサル・AI顧問と呼ばれるサービスです。

ただ、この分野は料金の幅がとても大きく、しかも「何をどこまでやってくれるのか」が会社によってまったく違います。本記事では費用を4つのタイプに整理し、契約前に必ず確認したい項目までまとめます。

📌 この記事の結論(先に読みたい方へ)
  • 費用は4タイプ:スポット相談/月額顧問/プロジェクト型/研修型で相場がまるで違う
  • 中小企業の現実解は「月額顧問」:月数万円から、少しずつ社内に定着させる形
  • 安さより「範囲が数字で書いてあるか」:作業上限が曖昧な契約は結局高くつく
  • 契約前に確認すべきは7項目(範囲・上限・追加料金・最低期間・成果物の権利・担当者・解約)
  • 当社は月3万円のAI顧問ライトから。最低利用期間なし・初月解約可
AIコンサル・AI顧問の費用相場|月3万円から頼める支援の選び方のイメージ

AIコンサル・AI顧問とは何をしてくれる人か

言葉の定義が会社ごとにバラバラなので、まず「実際に何をするのか」から整理します。多くの場合、次の4つのどれか、またはその組み合わせです。

① 業務の棚卸しと優先順位づけ

「どの業務にAIを使えば効果が出るか」を、現場のヒアリングから洗い出して順番をつける仕事です。ここを飛ばして流行りのツールから入ると、たいてい失敗します。AI導入で最も価値が出るのは、実はこの工程です。

② ツール選定と初期設定

ChatGPT・Claude・Gemini・Copilotなど、どれをどのプランで契約するか。社内データを学習に使われない設定になっているか。アカウント管理をどうするか。ここは一度決めてしまえば終わる作業なので、外部に任せると早いところです。

③ 社員教育・プロンプトの型づくり

「使い方が分からない」を解消する部分です。研修そのものより、自社の業務にそのまま使えるプロンプトやGPTsを一緒に作るほうが定着します。「議事録を整える」「求人票を書く」といった、その会社固有の型です。

④ ルール整備とリスク管理

社内で生成AIを使ううえでの利用ガイドライン、入力してはいけない情報の線引き、生成物のチェック体制。生成AIの社内ルールの作り方で詳しく解説していますが、ここが未整備のまま全社展開すると、事故が起きたときに止まります

💡 「AI開発」とは別物です

AIコンサル・AI顧問は「今あるツールを使いこなす」支援、AI開発は「自社専用の仕組みを作る」仕事です。費用の桁も進め方も違うので、混同しないほうが話が早く進みます。開発側の費用はAIアプリ開発の費用と進め方にまとめています。

費用相場を4タイプで整理する

「AIコンサルの相場はいくらですか」という質問に一言で答えられないのは、契約の形が4つあって、それぞれ桁が違うからです。実際に市場で見かける形態を整理すると、次のようになります。

タイプ費用の目安向いている状況注意点
スポット相談 1回 数万円〜/無料相談も多い まず方向性だけ知りたい。社内で検討を始めたばかり その場で終わるため、実行は自社で担う必要がある
月額顧問
(AI顧問)
月 3万円〜20万円程度 少しずつ社内に定着させたい。専任者を置けない中小企業 「月に何をどこまで」が曖昧な契約が多い。上限の明記を確認
プロジェクト型
(PoC・導入支援)
数十万円〜数百万円 特定業務の自動化など、目的とゴールが決まっている PoCで終わって本番に載らないケースが非常に多い
研修型 1回 十数万円〜 まず全社員のリテラシーを底上げしたい 研修の翌週には元に戻りがち。フォローとセットで考える

※上記は2026年8月時点で当社が把握している一般的な価格帯の目安です。会社・支援範囲によって大きく変動します。実際の金額は必ず各社にご確認ください。

中小企業なら、まず「月額顧問」が現実的

従業員数十名〜数百名の会社で、AI専任の担当者を置ける会社はほとんどありません。そうなると、いきなり数百万円のプロジェクトを組むより、月数万円で相談相手を確保して、少しずつ社内に広げるほうが失敗しにくいのが実情です。

理由はシンプルで、AIの定着は「一度の大きな導入」ではなく「小さな成功体験の積み重ね」でしか進まないからです。最初の1つの業務がラクになった実感があって初めて、他の部署が「うちもやりたい」と言い始めます。

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契約前に必ず確認したい7項目

AI顧問・AIコンサルで「思っていたのと違った」が起きるのは、ほぼ全て範囲の認識ズレが原因です。金額の安さより、次の7つが契約書や提案書に書いてあるかを見てください。

  1. 含まれる範囲が具体的に書いてあるか|「AI活用を支援します」ではなく「月1回60分の打ち合わせ+期間中のチャット相談」のように、行為が特定されているか。
  2. 作業の上限が数字で書いてあるか|「プロンプト・GPTsの作成は月2件まで」のように上限があるか。上限がない契約は、聞こえはいいですが実際には後から断られるか、追加請求されるか、品質が落ちるかのどれかになります。
  3. 範囲外になったときの扱い|追加料金が発生する場合、着手前に見積りが出る運用になっているか。
  4. 最低利用期間と解約条件|「最低12ヶ月」の縛りがないか。合わなかったときに抜けられるか。
  5. 成果物の権利|作ってもらったプロンプト・GPTs・ガイドラインを、契約終了後も自社で使い続けられるか。
  6. 誰が担当するか|提案の場に出てきた人が、実際の月次にも出てくるのか。
  7. 秘密保持と情報の扱い|自社の業務情報をどう扱うか。NDAを結べるか。
⚠️ 「効果を保証します」には注意してください

AIの効果は、業務の内容・扱うデータ・現場の協力度合いで大きく変わります。「◯ヶ月で工数◯%削減を保証」といった約束は、条件を限定しない限り本来できないものです。誠実な会社ほど「やってみないと分からない部分がある」と正直に言います。逆に断言する会社は、その根拠を必ず確認してください。

自社に合うタイプの選び方

状況別に、どこから始めるのが妥当かを整理します。

いまの状況まず選ぶべきもの理由
まだ何も導入していない無料相談 → 月額顧問(軽め)方向性を決めるだけなら数万円もかからない。いきなり研修や開発に進む必要はない
ツールは契約したが使われていない月額顧問原因はツールではなく「自社業務への当てはめ」。これは継続的な伴走でしか解けない
一部の社員だけが使っている月額顧問+研修属人化を崩すには、使える人の型を全社に配る作業が要る
特定業務を自動化したいプロジェクト型/AI開発ゴールが明確なら、腰を据えて作ったほうが結局早い
全社員のリテラシーを上げたい研修型+フォロー研修単発では戻るため、その後の相談窓口をセットにする

「相談相手がいない」こと自体がボトルネックになっている

中小企業のAI導入が止まる典型的なパターンは、技術的な難しさではありません。「これって聞いていいことなのか分からない」「社内に詳しい人がいないので確かめようがない」という、ごく素朴な詰まりです。

月に1回でも、気軽に聞ける相手がいるだけで進み方が変わります。逆に言えば、月額顧問に払っているお金の実体は「判断を早くするための時間」です。

よくある質問(FAQ)

Q. AIコンサルとAI顧問はどう違いますか?

明確な定義の違いはなく、会社によって呼び方が異なります。傾向として「AIコンサル」はプロジェクト単位で戦略や設計を担うもの、「AI顧問」は月額で継続的に相談に乗るものを指すことが多いです。名前ではなく、契約に書かれている範囲で判断してください。

Q. 相場より安い会社は品質が低いですか?

必ずしもそうとは限りません。安い理由が「支援範囲を絞っているから」なら合理的です。問題なのは範囲を絞っていないのに安い場合で、その場合は実際の対応が薄くなります。金額そのものより、金額と範囲の対応関係を見てください。

Q. 顧問契約はどれくらいの期間続けるものですか?

社内に「自分たちで判断できる人」が育つまで、というのが本来の考え方です。実務上は、最初の数ヶ月で業務の棚卸しと初期設定を終え、その後は運用の相談に軸足が移っていきます。最低利用期間の縛りがない契約を選んでおくと、区切りをつけやすくなります。

Q. 小さい会社でも受けてもらえますか?

会社によりますが、月額数万円のプランを持っている会社なら数名規模でも対象になります。当社の場合、AI顧問ライト(月3万円)は従業員数の下限を設けていません。

Q. 補助金は使えますか?

年度や制度によって対象・要件が変わるため、断定はできません。IT導入補助金などでソフトウェア導入費が対象になる場合はありますが、コンサルティング費用が対象になるかは制度ごとの規定次第です。最新の要件は必ず公式の公募要領でご確認ください。関連記事:AI導入に使える補助金ガイド

まとめ

AIコンサル・AI顧問を選ぶときの要点をもう一度整理します。

  • 費用はスポット/月額顧問/プロジェクト/研修の4タイプで桁が違う。まず自社がどれを必要としているかを決める
  • 中小企業は月額顧問から小さく始めるのが失敗しにくい
  • 選ぶ基準は安さではなく「範囲と上限が数字で書いてあるか」
  • 効果や期間を断言する提案は、根拠を確認する

AIは「導入した瞬間」ではなく「使われ続けた期間」に比例して効いてきます。だからこそ、伴走してくれる相手を選ぶ基準は、提案の華やかさではなく続けられる料金と、守られる約束です。

キャンプネットが選ばれる理由

当社は2004年設立のシステム開発会社で、AIの研修だけを提供している会社ではありません。自社のSaaSにAIを実装して、毎日動かしている側です。

比較ポイント一般的なAIコンサルキャンプネット
AIの実装経験研修・助言が中心自社SaaSにAIシフト配置・AIレコメンドを実装して運用中
料金の入口月10万円〜が多い月3万円のAI顧問ライトから
作業範囲「支援します」と曖昧なことが多いプロンプト・GPTs作成は月2件までなど上限を明記
契約の縛り最低6〜12ヶ月が多い最低利用期間なし・初月解約可・プラン変更自由
その先の対応助言まで必要なら開発・システム連携まで同じ会社で対応
情報の扱い会社によるISO27001認証(GIJP-1602-IC)取得の体制

「うまくいった設計も、期待ほど効かなかった部分も含めてお伝えする」——作る側にいるからこそ言えることを、そのままお話しします。詳しい内容と料金はAI顧問サービスのページにまとめています。

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著者:株式会社キャンプネット 会社概要を見る →
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