「クラウド会計ソフトを導入したいけれど、freee・マネーフォワード・弥生のどれを選べばいいか分からない」——中小企業・法人の経理担当の方からよく聞く悩みです。3社とも有名で、どれも「使いやすい」と謳っているため、違いが分かりにくいのが正直なところ。
本記事では、3大クラウド会計ソフトの法人向け全プランの料金・対象人数・簿記知識の要否・インボイス/電子帳簿保存法対応・銀行連携数・サポート・データ移行・従量課金まで、12の比較軸で徹底比較しました。数値はすべて2026年7月時点の各社公式サイトで確認したものだけを掲載しています(当社は会計ソフトを販売していないため、中立の立場で比較しています)。
法人向けの弥生クラウド会計は、「弥生会計 Next」が提供されています(弥生の公式プレスリリースによると2025年4月に正式リリース)。ネット上には旧称「弥生会計 オンライン」前提の古い比較記事が多く残っていますが、料金プランもプラン名も現在は異なります。本記事は弥生会計 Nextの現行プラン(2026年7月時点の公式料金ページ)にもとづいて比較しています。
- freee会計:簿記が分からなくてもOK。これから経理を内製する小規模法人・スタートアップ向け(30日間無料お試し)
- マネーフォワード クラウド会計:簿記の素養がある経理担当者・成長企業向け。基本料金に会計+請求+給与+経費+勤怠など12サービスが含まれるのが最大の武器
- 弥生会計 Next:コストを抑えたい・電話サポート/仕訳相談の安心感がほしい法人向け(電話サポートはベーシックプラスプラン)
迷ったら本記事のタイプ別診断へ。5つの質問で、あなたの会社に合う1本が決まります。
会計ソフトを選ぶ前に押さえる5つのポイント
製品の比較に入る前に、「何を基準に選ぶか」を整理しておくと迷いません。クラウド会計ソフト選びで失敗しないチェックポイントは次の5つです。
- ① 経理担当者の簿記スキル:簿記が分かるならどれでも、分からないなら「日常の言葉で入力できる」設計のソフトを
- ② 顧問税理士の対応ソフト:税理士が使い慣れたソフトに合わせると、データの受け渡しと決算がスムーズ
- ③ 経理に関わる「人数」:ここが最大の落とし穴。3社とも基本プランの人数枠を超えると追加課金になり、表示価格と実際の請求額がズレます
- ④ 周辺業務の統合ニーズ:給与計算・経費精算・請求書発行・勤怠もまとめたいか。ここでコスト構造が大きく変わります
- ⑤ サポート体制(特に電話):初めてのクラウド会計なら、電話で聞けるかどうかが挫折を左右します
「月◯◯円」という最安プランだけを見て決めると、経理・承認者・経費精算する従業員を足した瞬間に想定額を超えます。逆に、給与・経費・請求まで含めて考えると、一見高く見えるプランのほうが総額で安くなることもあります。「経理に関わる人数」と「どこまでの業務を載せるか」を先に決めてから、総額で比較してください。次章の料金早見表は、この2点で読み解けるように整理しています。
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【2026年7月版】法人向け料金プラン早見表(全プラン・公式料金)
他社の比較記事では「最安プランの料金」だけが載っていることが多いのですが、実務で必要なのは全プランの料金と、その差が何なのかです。ここでは3社の法人向けプランを、公式料金ページの記載どおりに整理しました(すべて税抜・2026年7月時点)。
freee会計(法人向けプラン)
| プラン | 料金(年払い時の月額) | 主な位置づけ |
|---|---|---|
| ひとり法人 | 月 2,980円〜 | 役員1名などの一人法人向け |
| スターター | 月 5,480円〜 | これから経理を始める小規模法人向け |
| スタンダード | 月 8,980円〜 | 経営分析までカバーしたい法人向け |
| アドバンス | 月 39,780円〜 | ワークフロー・内部統制が必要な規模向け |
| エンタープライズ | 要問い合わせ | 上場水準の内部統制に対応 |
ポイント:freeeはプラン料金+メンバー追加の従量課金という構造です。公式サイトでは、経理・経営者相当のメンバー追加に月額300円〜1,000円/人(プランにより変動)、経費精算に月額300円〜650円/人などの追加料金が案内されています。一般従業員相当の閲覧メンバーやアドバイザー(顧問税理士)の招待は無料です。無料お試しは30日間。
マネーフォワード クラウド会計(法人向けプラン)
| プラン | 年額 / 月額 | 対象 |
|---|---|---|
| ひとり法人 | 年 29,760円 / 月 3,980円 | 経営者1名 |
| スモールビジネス | 年 53,760円 / 月 5,980円 | 利用者3名以下 |
| ビジネス | 年 77,760円 / 月 7,980円 | 利用者4名以上 |
ポイント:基本料金に12サービスが含まれるのがマネーフォワード最大の特徴です。公式サイトによると、会計・財務管理/請求書発行/請求書受領/経費精算/給与計算/勤怠管理/社会保険/年末調整/マイナンバー管理/労務・人事管理/電子契約・契約管理/デジタル保存が対象。会計+給与+経費+勤怠を別々に契約するつもりなら、総額ではむしろ割安になり得ます。無料トライアルは1ヶ月間(クレジットカード登録不要)。
弥生会計 Next(法人向けプラン)
| プラン | 年契約 / 月契約 | プラン差(何が増えるか) |
|---|---|---|
| エントリー | 年 34,800円 (月あたり2,900円)/ 月契約 3,480円 | 帳簿・決算書、見積書・請求書・領収書作成、証憑管理、部門管理、経費精算 |
| ベーシック | 年 50,400円 (月あたり4,200円)/ 月契約 5,040円 | エントリーに加え、有人のメール・チャットサポート |
| ベーシックプラス | 年 84,000円 (月あたり7,000円)/ 月契約 8,400円 | ベーシックに加え、電話サポート・仕訳相談 |
ポイント:弥生会計 Nextは「機能」ではなく主に「サポートの手厚さ」でプランが分かれるのが特徴です。会計に不安があるなら電話サポート・仕訳相談つきのベーシックプラスが安心。ユーザー数は会計・請求機能が3名まで無料で、4名以上は月300円+税/人、経費精算は4名以上で月400円+税/人の追加となります。無料体験プランも用意されています。
3社はプランの切り方そのものが違います。freeeは規模と機能、マネーフォワードは利用人数、弥生会計 Nextは主にサポート範囲でプランが分かれます。つまり「一番安いプランはどれか」を競っても実態は分かりません。①経理に関わる人数 ②給与・経費・請求まで載せるか ③電話サポートが要るか——この3つを決めてから、該当するプラン同士を比べてください。
クラウド会計ソフト比較表【12の比較軸で徹底比較】
料金以外の実務的な判断材料を、12の軸で一覧にしました。すべて2026年7月時点で各社公式サイトに記載されている内容にもとづきます(記載のない項目は「公式に記載なし」としています)。
| 比較項目 | freee会計 | マネーフォワード クラウド会計 | 弥生会計 Next |
|---|---|---|---|
| ① 料金 (法人・税抜) |
ひとり法人 月2,980円〜/スターター 月5,480円〜/スタンダード 月8,980円〜/アドバンス 月39,780円〜 (年払い時の月額) |
ひとり法人 年29,760円/スモールビジネス 年53,760円/ビジネス 年77,760円 | エントリー 年34,800円/ベーシック 年50,400円/ベーシックプラス 年84,000円 |
| ② プランの 分かれ方 |
事業規模+機能(分析・ワークフロー・内部統制) | 利用人数(1名/3名以下/4名以上) | 主にサポート範囲(メール・チャット/電話・仕訳相談) |
| ③ 人数の 追加課金 |
メンバー追加 月300〜1,000円/人(プランにより変動)。経費精算は月300〜650円/人。閲覧のみの一般従業員・顧問税理士の招待は無料 | 人数でプランが変わる方式(4名以上はビジネスプラン) | 会計・請求は3名まで無料、4名以上は月300円+税/人。経費精算は4名以上で月400円+税/人 |
| ④ 対象規模 | ひとり法人〜中堅・上場準備企業まで(エンタープライズあり) | ひとり法人〜成長企業・中堅 | 小規模〜中小法人 |
| ⑤ 簿記知識 の要否 |
不要でも使える設計。「収入・支出」など日常の言葉で入力し、複式簿記の仕訳は自動生成 | 複式簿記ベース。簿記の素養がある担当者ほど効率的 | 会計ソフトの定番的な操作。ベーシックプラスなら仕訳相談で補える |
| ⑥ AI-OCR 自動仕訳 |
スマホアプリで領収書・請求書を撮影→OCRで自動解析、ルールに従って自動処理 | データを自動取得し仕訳候補を自動作成。確認・登録するだけ(公式は「会計業務を約1/2に削減」と記載) | OCRでレシート・領収書を自動読み取り。AI取引入力(β版)も提供 |
| ⑦ 銀行・カード 連携数 |
120の銀行・923のその他金融機関(公式サイト記載/2023年6月末時点) | 2,300以上の金融関連サービスと連携(公式サイト記載) | 2,500以上の金融機関と連携(公式サイト記載) |
| ⑧ インボイス/ 電子帳簿保存法 |
対応。画像解析でインボイス・電子帳簿保存法に必要な情報を自動判断 | 対応(クラウドシリーズに「デジタル保存」を含む) | 対応。電子帳簿保存法に対応した証憑保管に対応 |
| ⑨ 周辺業務の 統合範囲 |
会計のほか請求・経費・ワークフロー・CRM連携(上位プラン)など | ◎ 基本料金に12サービス(会計/請求書発行/請求書受領/経費精算/給与計算/勤怠管理/社会保険/年末調整/マイナンバー/労務人事/電子契約/デジタル保存) | 会計+請求書作成+証憑管理+部門管理(最大10階層・100部門)+経費精算。弥生給与 Nextとのセットプランあり |
| ⑩ サポート | サポートデスク・認定アドバイザー制度。電話サポートの有無はプランにより異なる(公式の料金ページで要確認) | 全プランでチャット・メール。初期設定支援の電話サポート(登録後2ヶ月間・10:00〜17:00・予約制) | ベーシック=有人メール・チャット/ベーシックプラス=電話サポート+仕訳相談 |
| ⑪ 乗り換え・ データ移行 |
契約後、1期分の過去データのインポートを無料で代行(公式サイト記載) | Excel/弥生/勘定奉行/freee/JDL(IBEX会計)/PCAからの自動インポートに対応。移行代行サービスもあり | CSVインポートで仕訳・残高データを移行 |
| ⑫ 無料お試し | 30日間無料お試し | 1ヶ月間無料(クレジットカード登録不要・データは有料プランに引き継ぎ可) | 無料体験プランあり |
| 向いてる人 | 簿記が苦手・経理を内製したい | 経理担当者がいる・バックオフィス全体を統合したい | コスト重視・電話サポート/仕訳相談の安心感がほしい |
| 申し込み | freee公式 → |
MF公式 → |
弥生公式 → |
※料金・仕様は2026年7月時点で各社公式サイトに記載の内容です。銀行・カードの連携数は各社が公表している数値をそのまま記載しており、集計時点・カウント方法(銀行のみか、カード・電子マネー等を含むか)が各社で異なるため、単純な大小比較はできません。プラン改定や割引キャンペーンがあるため、最終的な料金・仕様は必ず各公式サイトでご確認ください。
各クラウド会計ソフトの特徴と「おすすめな人」
freee会計
初心者・内製化に強いfreee(フリー)の最大の特徴は、簿記の知識がなくても使える設計です。「〇〇を買った」「△△が入金された」といった日常の言葉で入力でき、複式簿記の仕訳をfreeeが自動で裏側に作ってくれます。決算書の作成も、質問に答えていくガイド形式で進められます。
領収書や請求書はスマホアプリで撮影するとOCRで自動解析され、あらかじめ作成したルールに従って自動処理されます。インボイス制度・電子帳簿保存法についても、画像解析で必要な情報を自動判断すると公式サイトで案内されています。経理の専任者を置けない小規模法人やスタートアップが、自力で経理を回すのに向いています。
💰 料金の考え方:ひとり法人 月2,980円〜/スターター 月5,480円〜/スタンダード 月8,980円〜/アドバンス 月39,780円〜(税抜・年払い時の月額)。これにメンバー追加の従量課金が乗る構造なので、経理に関わる人数を数えてから見積もってください。顧問税理士(アドバイザー)の招待は無料です。
🔁 乗り換え:契約後に1期分の過去データのインポートを無料で代行してもらえる案内があり、他ソフトからの移行負担を抑えられます。
👍 おすすめな人:簿記が苦手/経理担当を置けない/これから内製化したい小規模法人・スタートアップ(30日間無料でお試し可能)
🤔 逆に注意したい人:すでに複式簿記に慣れた経理担当者がいる場合、freee独自の入力方式に戸惑うことがあります。その場合は無料お試し期間中に実際の仕訳を入れて相性を確かめましょう。
freee会計を無料で試す(公式サイト)※リンク先は freee 公式サイトです(広告)
マネーフォワード クラウド会計
経理担当者・統合に強いマネーフォワード クラウドは、複式簿記をベースにした正統派の設計で、簿記の素養がある経理担当者ほど使いやすさを実感できます。公式サイトによると2,300以上の金融関連サービスとデータ連携し、明細を自動取得。仕訳候補が自動作成されるため、確認・登録するだけで記帳が完了します(公式サイトでは「会計業務を約1/2に削減」と案内)。
最大の強みはバックオフィス全体の一元化です。基本料金に12サービス(会計・請求書発行・請求書受領・経費精算・給与計算・勤怠管理・社会保険・年末調整・マイナンバー管理・労務人事・電子契約・デジタル保存)が含まれるため、会計と給与と経費を別々に契約するつもりなら、総額ではむしろ割安になり得ます。部門・プロジェクト別の損益分析やドリルスルー機能も備え、成長フェーズで「数字を経営に使いたい」企業に向きます。
💰 料金:ひとり法人 年29,760円(月3,980円)/スモールビジネス 年53,760円(月5,980円・利用者3名以下)/ビジネス 年77,760円(月7,980円・利用者4名以上)※税抜。人数でプランが決まるため、経理・承認に関わる人数を先に確認してください。
🔁 乗り換え:Excel・弥生・勘定奉行・freee・JDL(IBEX会計)・PCAからの自動インポートに対応し、移行代行サービスも用意されています。他社ソフトからの引っ越しがしやすいのは大きな利点です。
👍 おすすめな人:経理担当者がいる/給与・経費・請求・勤怠もまとめて効率化したい/成長フェーズの中小〜中堅企業(1ヶ月間無料・クレカ登録不要)
🤔 逆に注意したい人:簿記の知識がまったくない一人法人が会計だけ使う場合、機能を持て余す可能性があります。
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弥生会計 Next
電話サポート・仕訳相談が心強い弥生は会計ソフトの老舗で、会計事務所での導入実績が多いのが特徴です。顧問税理士が弥生を使っているケースでは、データの受け渡しがスムーズになります。法人向けのクラウド会計は、弥生の公式プレスリリースによると2025年4月に正式リリースされた「弥生会計 Next」が現行サービスです(旧称「弥生会計 オンライン」前提の情報は古い可能性があるためご注意ください)。
弥生会計 Nextの面白い点は、プランが主に「サポートの手厚さ」で分かれることです。エントリー(年34,800円+税)でも帳簿・決算書、請求書作成、証憑管理、部門管理、経費精算といった機能は使え、ベーシック(年50,400円+税)で有人のメール・チャットサポート、ベーシックプラス(年84,000円+税)で電話サポートと「仕訳相談」が付きます。つまり「機能ではなく、不安の大きさで払う額を決められる」設計です。
機能面では2,500以上の金融機関との連携、OCRによる領収書読み取り、AI取引入力(β版)、電子帳簿保存法に対応した証憑保管、最大10階層・100部門の部門管理などに対応(いずれも公式サイト記載)。「簿記に自信はないが、人に聞ける安心はほしい」法人にフィットします。
💰 人数の注意:会計・請求機能は3名まで無料、4名以上は月300円+税/人、経費精算は4名以上で月400円+税/人が加算されます。
👍 おすすめな人:コストを抑えたい/会計事務所と連携したい/電話で相談できる安心感を重視する法人(無料体験プランあり)
弥生の会計ソフトを試す(公式サイト)※リンク先は 弥生 公式サイトです(広告)
タイプ別診断:あなたの会社はどれを選ぶべき?
3社それぞれに強みがあり、「どれが一番良いか」より「自社にどれが合うか」で選ぶのが正解です。次の5つの質問に上から順に答えてください。最初に「はい」になったところが、あなたの会社の第一候補です。
| Q. あなたの会社は… | 第一候補 | 理由 |
|---|---|---|
| Q1. 顧問税理士が「このソフトで」と指定している | 税理士の指定ソフト | ここは迷う必要なし。決算を一緒に進める相手に合わせるのが、結局いちばん早くて安全です |
| Q2. 簿記が分からない人が、一人で経理を回す | freee会計 | 日常の言葉で入力でき、仕訳は自動生成。簿記の壁を迂回できる唯一の設計 |
| Q3. 給与・経費・請求・勤怠もまとめて効率化したい | マネーフォワード | 基本料金に12サービスが含まれる。別々に契約するより総額で有利になりやすい |
| Q4. 会計に不安があり、電話で相談できないと困る | 弥生会計 Next | ベーシックプラスに電話サポート+仕訳相談。「聞ける」ことにお金を払える設計 |
| Q5. とにかく会計だけを、なるべく安く | 各社の最小プラン | ひとり法人ならfreee 月2,980円〜/MF 年29,760円が候補。弥生はエントリー 年34,800円 |
※料金はいずれも税抜・2026年7月時点の公式サイト記載。freeeは年払い時の月額。
- ① 顧問税理士に「どれが対応しやすいか」を聞く(無料でできる最も効果的な意思決定)
- ② 経理に関わる人数を数える(3名を超えると3社とも料金が変わります)
- ③ 2社を無料お試しで同時に触る(freee 30日間/MF 1ヶ月/弥生 無料体験プラン)
- ④ 実際の取引を1ヶ月分入力してみる(銀行連携→自動仕訳→試算表まで通すと、相性が一発で分かります)
インボイス制度・電子帳簿保存法への対応状況
「このソフトはインボイスや電子帳簿保存法にちゃんと対応しているのか」は、法人にとって外せない確認事項です。結論から言うと、2026年7月時点で、3社とも公式サイト上で両制度への対応をうたっています。したがって、ここは選定の決め手にはなりにくいポイントです。
- freee会計:画像解析機能で、インボイス制度・電子帳簿保存法に必要な情報を自動で判断すると案内
- マネーフォワード クラウド:基本料金に含まれる12サービスに「デジタル保存」を含む
- 弥生会計 Next:電子帳簿保存法に対応した証憑保管、インボイス制度など法令改正への対応を明記
インボイス制度・電子帳簿保存法の要件や運用は改正されることがあり、各ソフトの対応範囲もアップデートされていきます。「対応している」の中身(どの保存区分に、どこまで対応するか)は製品・プランによって異なる場合があります。自社の要件を満たすかどうかは、契約前に必ず各公式サイトの最新の対応状況を確認し、判断に迷う場合は顧問税理士にご相談ください。本記事は特定の法令解釈や適合性を保証するものではありません。
乗り換え・データ移行の実務と注意点
すでに他の会計ソフト(デスクトップ版の弥生会計、勘定奉行、Excel管理など)を使っている場合、気になるのは「今のデータをどうするか」です。3社とも移行手段を用意しています。
- freee会計:契約後に1期分の過去データのインポートを無料で代行する案内があります。自力での取り込みに不安がある会社には心強い選択肢です
- マネーフォワード クラウド会計:Excel/弥生/勘定奉行/freee/JDL(IBEX会計)/PCA からの自動インポートに対応。加えてデータ移行代行サービスも用意されています。移行元の選択肢が広いのが強みです
- 弥生会計 Next:CSVインポートで仕訳・残高データを移行できます
- 期首(事業年度の切り替わり)に合わせる:期の途中で移すと、旧ソフトと新ソフトに帳簿が分断され、決算作業が余計に増えます
- 顧問税理士に事前相談する:税理士が対応していないソフトに変えると、決算時に手戻りが発生することがあります
- 自社の銀行・カードが連携できるか、契約前に確認する:地方銀行や一部のビジネスカードは対応状況が分かれます。無料お試し中に実際に連携してみるのが確実です
- 旧ソフトのデータは必ずバックアップ・エクスポートしておく:解約後は取り出せなくなるケースがあります
会計ソフト導入後に「経理をさらに自動化」したいなら
クラウド会計ソフトを入れても、請求書の発行・入金消込・経費の承認フロー・他システムとのデータ連携など、現場には手作業が残りがちです。「ソフトは入れたが、結局Excelや手入力が減らない」というご相談は少なくありません。
株式会社キャンプネットでは、会計・経理まわりの業務をAIや自動化ツールで効率化する支援を行っています。会計ソフトと既存システムのAPI連携、請求・入金データの自動処理、AI-OCRを使った独自の証憑処理など、パッケージでは届かない部分をオーダーメイドで自動化します。
よくある質問(FAQ)
最大の違いは入力の考え方です。freeeは「収入・支出」といった日常の言葉で入力でき、複式簿記の仕訳を裏側で自動生成するため、簿記の知識がなくても経理を回せます。マネーフォワード クラウド会計は従来の会計ソフトに近い複式簿記ベースのUIで、簿記の素養がある経理担当者ほど効率的に使えます。また料金の考え方も異なり、マネーフォワードは基本料金に会計・請求・給与・経費・勤怠など12サービスが含まれる一方、freeeはプランとメンバー数(従量課金)で費用が変わります(2026年7月時点の公式情報にもとづく比較)。
経理初心者・少人数で内製したい法人はfreee、経理担当者がいて給与・経費・請求などバックオフィス全体を一元化したい成長企業はマネーフォワード、コストを抑えつつ電話サポートや会計事務所との連携を重視する法人は弥生会計 Nextが有力候補です。自社の経理体制・利用人数・顧問税理士の対応ソフトの3点で選ぶのが失敗しないコツです。
弥生会計 Nextは、弥生が2025年4月に正式リリースした法人向けの新しいクラウド会計サービスです(同社プレスリリースより)。料金プランはエントリー/ベーシック/ベーシックプラスの3種類で、会計に加えて請求書作成・証憑管理・部門管理・経費精算などを備え、電話サポートや仕訳相談は上位のベーシックプラスプランに含まれます(2026年7月時点の公式サイト記載)。ネット上には旧称「弥生会計 オンライン」前提の古い料金情報が残っているため、これから法人で検討する場合は弥生会計 Nextの現行プランを確認するのが確実です。
2026年7月時点で、freee会計・マネーフォワード クラウド・弥生会計 Nextはいずれも公式サイト上で両制度への対応をうたっています。freeeは画像解析でインボイス・電子帳簿保存法に必要な情報を自動判断すると案内し、弥生会計 Nextは電子帳簿保存法に対応した証憑保管機能を備えます。ただし法令対応は改正のたびにアップデートされ、対応範囲がプランで異なる場合もあるため、契約前に必ず各公式サイトの最新の対応状況をご確認ください。
表示されている基本プラン料金だけで判断すると、実際の請求額とズレることがあります。理由は利用人数による追加課金です。たとえばfreeeはプランに応じてメンバー追加が有料、弥生会計 Nextは会計・請求機能が4名以上から月300円+税/人、経費精算は4名以上から月400円+税/人の追加費用がかかります(2026年7月時点の公式料金ページ)。マネーフォワードはひとり法人/利用者3名以下/4名以上でプラン自体が分かれます。経理に関わる人数と、給与・経費・請求まで使うかどうかを決めてから、総額で比較してください。
3社とも無料で試せます。2026年7月時点の公式サイトでは、freee会計は30日間の無料お試し、マネーフォワード クラウドは1ヶ月間の無料トライアル(クレジットカード登録不要・作成データは有料プランに引き継ぎ可)、弥生会計 Nextは無料体験プランを用意しています。実際に自社の銀行口座を連携し、1ヶ月分の取引を入力してみると操作感の違いがはっきり分かります。
領収書やレシートをスマホで撮影・スキャンすると、AIが文字を読み取り(OCR)、勘定科目を推測して自動で仕訳を作成する機能です。手入力の手間と入力ミスを大幅に削減できます。3社とも対応しており、freeeはスマホアプリで取り込んだ画像をOCRで自動解析、弥生会計 NextはOCRに加えてAI取引入力(β版)を提供、マネーフォワードは自動で仕訳候補を作成し確認・登録するだけで完了する仕組みです(2026年7月時点の公式サイト記載)。
3社とも対応しています。freeeは契約後に1期分の過去データのインポートを無料で代行する案内をしています。マネーフォワード クラウド会計はExcel・弥生・勘定奉行・freee・JDL(IBEX会計)・PCAからの自動インポートに対応し、移行代行サービスも用意されています。弥生会計 NextはCSVインポートによる仕訳・残高データの移行に対応します(いずれも2026年7月時点の公式サイト記載)。
期首(事業年度の切り替わり)のタイミングで乗り換えると、過去データの移行負担が少なくスムーズです。あわせて、顧問税理士が対応しているソフトか、自社が使う銀行・クレジットカードが連携できるか、経理に関わる人数を含めた実際の月額はいくらになるかを事前に確認しましょう。無料お試し期間中に、実際の取引を1ヶ月分入力して決算までの流れをイメージできるかを確かめるのが確実です。
まとめ
クラウド会計ソフトは「どれが最強か」ではなく、自社の経理体制・人数・顧問税理士に合わせて選ぶのが正解です。あらためて整理すると——
- 簿記が苦手で、一人で経理を回すなら freee会計(日常の言葉で入力/30日間無料)
- 給与・経費・請求・勤怠まで統合したいなら マネーフォワード クラウド会計(基本料金に12サービス)
- 電話で相談できる安心がほしいなら 弥生会計 Next(ベーシックプラスに電話サポート+仕訳相談)
そして最後に、忘れずに顧問税理士に一言確認すること。これが最もコスパの良い意思決定です。3社とも無料お試しがあるので、最終的には実際に自社の取引を1ヶ月分入力して決めるのが確実です。
そして、ソフト導入後も残る手作業は、AIや自動化で減らせます。「会計ソフトは入れたが業務が楽にならない」とお感じなら、お気軽にご相談ください。
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※本記事は広告(アフィリエイト)を含みます。 記事内の各会計ソフトの申し込みリンクはアフィリエイトプログラムによるもので、リンク経由のお申し込みにより当社が報酬を得る場合があります。料金・機能・キャンペーン内容は変動するため、最新かつ正確な情報は必ず各公式サイトでご確認ください。掲載内容は中立的な比較を心がけていますが、最終的な選択はご自身の判断でお願いいたします。
著者:株式会社キャンプネット
2004年設立。AIアプリ開発・AI導入支援・業務自動化を手がける。ISO27001認証取得。会計・経理まわりの自動化、会計ソフトと既存システムのAPI連携、AI-OCRの独自活用などを中小企業向けに一気通貫でサポート。