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「確定申告の時期が近づくと憂うつ…」「青色申告で65万円控除を受けたいけど、簿記なんて分からない」——個人事業主・フリーランスにとって、毎年の確定申告は大きな悩みの種です。

そこで頼りになるのがクラウド会計ソフト。銀行口座やクレジットカードと連携して取引を自動で取り込み、青色申告に必要な複式簿記の帳簿や申告書類を自動作成してくれます。スマホで完結し、e-Tax(電子申告)・インボイス・電子帳簿保存法にも対応。

本記事では、個人事業主・フリーランスの確定申告に絞って、定番3ソフト(freee・マネーフォワード・弥生)を公式サイトで確認した2026年7月時点の全料金プランと、青色申告65万円控除/e-Tax/インボイス/電子帳簿保存法/スマホアプリ/簿記知識の要否/サポートで徹底比較。さらに2027年(令和9年)分から始まる「75万円控除」への備えまで解説します。

📌 この記事の結論(先に読みたい方へ)
  • 簿記が苦手・初めての確定申告:質問に答えるだけで申告できる freee会計(スターター 年額11,760円・税抜/年払い)
  • 明細を自分で確認したい・複数サービス利用:金融機関連携に強い マネーフォワード クラウド確定申告(パーソナルミニ 年額10,800円)
  • 初年度コストを抑えたい・サポート重視やよいの青色申告 オンライン(セルフ/ベーシックは初年度1年間無料・2年目以降 年額11,800円/22,800円・税別)
  • インボイス登録済み(消費税申告が必要)なら、freeeはスタンダード以上、マネーフォワードはパーソナル以上が必要
  • いずれも青色申告65万円控除・e-Tax・インボイス・電帳法に対応。3社とも無料お試しがあるので、最後は操作感で選ぶのが確実

※料金はいずれも2026年7月時点で各公式サイトに表示されていた金額です。改定される場合があるため、申し込み前に必ず公式サイトでご確認ください。

⚠️ 税制・制度・料金は変動します(必ず公式・国税庁でご確認を)

本記事の控除額・料金・制度対応は2026年7月時点で各公式サイト(freee/マネーフォワード/弥生)および国税庁の公表情報をもとにまとめた一般的な情報です。青色申告特別控除の要件、インボイス制度、電子帳簿保存法、各ソフトの料金・プラン内容は、改正や改定によって変わる可能性があります。最新情報・個別のご判断は、必ず各公式サイト・国税庁・お近くの税務署または税理士にご確認ください。当社は税理士事務所ではなく、本記事は税務アドバイスではありません。

確定申告ソフトの選び方|個人事業主が見るべき7つのポイント

法人向けの会計システム選びとは違い、個人事業主・フリーランスは「確定申告をいかにラクに、正しく終えるか」が最優先。次の7点で選びましょう。

① 料金(年額・プラン段階・無料お試しの有無)

個人向けクラウド会計ソフトの入門プランは年額1万円台が目安。ただし「一番安いプランでは消費税申告ができない」「電話サポートは上位プランのみ」といった差があるため、必要な機能を含むプランの金額で比べるのが鉄則です。弥生のように初年度無料のプランもありますが、2年目以降の通常料金まで見て判断しましょう(具体的な金額は後述の料金比較表で解説します)。

② 確定申告(青色申告)対応の手厚さ

最大の目的は青色申告65万円控除。複式簿記の帳簿、青色申告決算書、確定申告書までを自動作成できるかが重要です。簿記が分からなくても、質問に答える形式で申告書が完成するソフトなら安心です。

③ 簿記の知識が要るか(=操作の簡単さ)

「確定申告ソフト 簡単」で探している方が最も気にすべき点です。クラウド会計ソフトは取引を自動取得し、複式簿記の帳簿を裏側で自動作成する設計なので、簿記の専門知識がなくても書類は作れます。中でもfreee会計は借方・貸方を意識せず、質問に答える形式で進められるのが特徴。一方、マネーフォワードや弥生は従来の会計ソフトに近い帳簿画面で、簿記が少し分かる人には直感的です。どちらが「簡単」かは人によって違うため、無料お試しで実際に触るのが確実です。

④ 銀行・クレジットカード連携(自動取込)

クラウド会計ソフト最大の時短ポイント。事業用の銀行口座・クレカ・電子マネーを連携しておけば、取引明細が自動で取り込まれ、手入力がほぼゼロになります。複数の口座・決済サービスを使っている方は、自分が使っている金融機関に対応しているかを公式サイトの連携先一覧で必ず確認しましょう。レシート撮影(OCR)の月間上限がプランによって異なる点も要チェックです。

⑤ スマホアプリ対応

レシート撮影で経費を登録、外出先で売上確認、スマホだけで申告まで——フリーランスはスキマ時間で処理できるかが効率を大きく左右します。専用アプリの使いやすさをチェック。

⑥ インボイス・電子帳簿保存法への対応

インボイス制度(適格請求書)に登録した方は消費税申告が必要になります。ここが料金プラン選びの分かれ道で、freee会計は「スタンダード」以上、マネーフォワードは「パーソナル」以上が消費税申告に対応しています(2026年7月時点・各公式サイト)。免税事業者のままなら下位プランで足りるケースが多く、ここを間違えると余計なコストや、逆に機能不足が起きます。また電子帳簿保存法では電子取引(ネット通販の領収書など)のデータ保存が必要で、対応ソフトなら保存・整理を任せられます。

⑦ e-Tax連携とサポート体制

65万円控除にはe-Tax(電子申告)または電子帳簿保存が要件(国税庁)。ソフトから直接e-Tax送信できると手間が激減します。さらに初めての確定申告では、電話で相談できるかが安心感を大きく左右します。電話サポートはfreeeではプレミアム、弥生ではベーシックプラン以上など、上位プランに含まれることが多い点に注意しましょう。とくに弥生は「全プランで機能は同じ、違うのはサポート範囲だけ」という分かりやすい設計です。

確定申告ソフトおすすめ比較2026|個人事業主・フリーランスはどれが簡単?青色申告65万円対応のイメージ

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【2026年7月時点】確定申告ソフトの料金プラン全比較(公式料金)

「結局いくらかかるの?」がいちばんの関心事だと思います。ここでは2026年7月時点で各社の公式サイトに表示されていた個人事業主向けプランの料金を、そのまま一覧にしました。安いプランほど機能が絞られているため、金額だけでなく「消費税申告ができるか」「電話サポートがあるか」を必ずセットで見てください。

freee会計(個人事業主向け)の料金プラン

プラン年払い(税抜)月払い(税抜)消費税申告・インボイス電話サポート
スターター月額980円
年額11,760円
1,780円××
スタンダード月額1,980円
年額23,760円
2,980円×
プレミアム年額39,800円
(年払いのみ)
(税務調査サポート等)
入力おまかせ年額49,800円
(年払いのみ)
○(入力・仕訳の代行付き)

▶ ポイント:インボイス登録済み(消費税申告が必要)なら「スタンダード」以上が必要です。免税事業者で取引が少なければスターターで足りるケースが多くなります。レシート撮影の枚数上限などもプランで異なります。

freee会計の最新料金を公式サイトで見る

マネーフォワード クラウド確定申告の料金プラン

プラン年額プラン月額プラン消費税申告・インボイス無料お試し
パーソナルミニ年額10,800円
(月あたり900円)
1,280円/月×1ヶ月無料
パーソナル年額15,360円
(月あたり1,280円)
1,680円/月1ヶ月無料

▶ ポイント:消費税申告(インボイス対応)・電子ファイル保存無制限は「パーソナル」から。レシート撮影の無料枠もミニは月15件、パーソナルは月30件と差があります(2026年7月時点・公式サイト)。

マネーフォワードの最新料金を公式サイトで見る

やよいの青色申告 オンライン(弥生)の料金プラン

プラン初年度2年目以降(税別)サポート範囲
セルフプラン1年間無料年額11,800円WebFAQ等(操作の電話質問なし)
ベーシックプラン1年間無料年額22,800円操作サポート(電話・メール・チャット)
トータルプラン年額19,800円
(半額キャンペーン)
年額39,600円操作サポート+仕訳・経理業務・確定申告の相談

▶ ポイント:弥生はどのプランでも使える機能は同じで、違うのは「サポート範囲」だけという分かりやすい設計です(公式サイト記載)。「初めてで不安だから電話で聞きたい」ならベーシック「仕訳や経理のやり方まで相談したい」ならトータルが候補になります。※初年度無料などのキャンペーンには適用条件(決済方法の登録等)があります。

やよいの青色申告の最新料金を公式サイトで見る
💰 料金だけで見ると?(2026年7月時点・入門プラン比較)
  • 初年度の安さ弥生(セルフ/ベーシックは1年間無料)が有利
  • 2年目以降のランニング:freeeスターター 年額11,760円(税抜)/MFパーソナルミニ 年額10,800円/弥生セルフ 年額11,800円(税別)とほぼ横並び
  • インボイス登録済み(消費税申告あり):freeeスタンダード 年額23,760円(税抜)/MFパーソナル 年額15,360円 が対象プラン
  • つまり「初年度は弥生が安い」「消費税申告まで込みならMFパーソナルがコスパ良好」「操作の簡単さ重視ならfreee」という整理になります

※税抜/税別表記は各公式サイトの表記に準じています。料金は改定される場合があるため、申し込み前に必ず公式サイトで最新の金額をご確認ください。

確定申告クラウド会計ソフト 機能比較表【個人事業主・フリーランス向け】

定番3ソフトを主要ポイントで比較しました。各行のボタンから公式サイトの最新料金・無料お試しを確認できます。

比較項目 freee会計 マネーフォワード
クラウド確定申告
やよいの青色申告
オンライン(弥生)
入門プラン年額
(2026年7月時点)
スターター
11,760円(税抜・年払い)
パーソナルミニ
10,800円
セルフ
初年度無料
→2年目 11,800円(税別)
無料で使える範囲無料お試しあり1ヶ月無料初年度1年間無料
(セルフ/ベーシック)
簿記の知識ほぼ不要
(○×の質問形式)
不要だが
帳簿画面は簿記寄り
不要
(ステップ形式)
青色申告65万円控除◎ 質問に答えるだけ◎ 複式簿記を自動作成◎ ステップ形式で対応
銀行・クレカ連携◎ 自動取込・勘定科目を自動推測◎ 連携先の多さに定評◎ 自動取込に対応
スマホアプリ◎ スマホで申告まで完結○ 明細確認・経費登録に強い○ レシート撮影対応
e-Tax連携◎ 電子申告に対応◎ 電子申告に対応◎ 電子申告に対応
消費税申告
(インボイス登録者)
スタンダード以上
(年額23,760円・税抜)
パーソナル以上
(年額15,360円)
全プランで機能は同じ
電子帳簿保存法◎ 対応◎ 対応◎ 対応
電話サポートプレミアム以上上位プランで提供ベーシック以上
(トータルなら仕訳相談も)
向いてる人簿記が苦手・初めての人明細を自分で見たい人・複数サービス利用者初年度コスト重視・サポート重視の人
公式 freee公式 → MF公式 → 弥生公式 →

※料金・機能は変動します。◎○は一般的な傾向の目安です。最新の正確な情報は各公式サイトでご確認ください。

各ソフトの詳細|どんなフリーランスに向く?

① freee会計|簿記ゼロでも確定申告できる

初めての確定申告に最適

freee会計は「簿記の知識がない人でも確定申告できる」ことを徹底追求したクラウド会計ソフト。借方・貸方といった専門用語を意識せず、○×形式の質問に答えていくだけで青色申告決算書や確定申告書が完成します。

銀行口座・クレカ・電子マネーと連携して取引を自動取得し、AIが勘定科目を推測。スマホアプリだけで申告まで完結できるため、PC作業が苦手なフリーランスにも人気です。e-Tax・インボイス・電子帳簿保存法にも対応しています。

向いている人:初めて確定申告する/簿記がまったく分からない/スマホで完結させたい

freee会計を無料で試す(公式サイト)

② マネーフォワード クラウド確定申告|連携と明細管理に強い

明細をしっかり管理したい人に

マネーフォワード クラウド確定申告は、家計簿アプリで培った金融機関連携の強さが魅力。連携できる銀行・カード・電子マネー・証券の数が多く、複数の口座やサービスを使うフリーランスでも取引を漏れなく自動取得できます。

従来の会計ソフトに近い画面で明細・帳簿を自分の目で確認しながら処理したい人に好相性。請求書・経費・給与などマネーフォワード クラウドの各サービスと連携でき、事業拡大にも対応しやすいのが特徴です。青色申告・e-Tax・インボイス・電帳法対応。

向いている人:複数の口座/サービスを使う/明細を自分で確認したい/将来の事業拡大も見据えたい

マネーフォワードを無料で試す(公式サイト)

③ やよいの青色申告 オンライン(弥生)|コストとサポート重視

初年度無料・サポートが手厚い

会計ソフトの老舗・弥生が提供するやよいの青色申告 オンライン。最大の魅力は初年度無料で使えるプランがあること、そして電話・メール・チャットのサポートが手厚いことです。確定申告が初めてで不安、という人でも相談しながら進められます。

シンプルな操作画面で、ステップに沿って入力すれば青色申告書類が完成。クラウド利用者数の多い定番ソフトで、e-Tax・インボイス・電子帳簿保存法にも対応しています。コストを抑えつつ確実に確定申告を終えたい人に向いています。

向いている人:とにかくコストを抑えたい/手厚いサポートが欲しい/定番の安心感を重視

やよいの青色申告を試す(公式サイト)

【タイプ別】あなたはどの確定申告ソフトを選ぶべき?

3社とも青色申告65万円控除・e-Tax・インボイス・電帳法に対応しており、「どれを選んでも確定申告はできる」のが正直なところです。だからこそ迷います。そこで、読者タイプ別に「まず試すならこれ」を整理しました。

あなたのタイプまず試すなら理由
今年が初めての確定申告
簿記はまったく分からない
freee会計
(スターター)
借方・貸方を意識せず、質問に答える形式で申告書まで作成できる。専門用語でつまずきにくい
とにかく費用を抑えたい
まず1年試したい
やよいの青色申告 オンライン
(セルフ)
初年度1年間無料。まず1年使ってみて、合わなければ乗り換えるという判断ができる
会社員の副業
取引件数は少なめ
MFパーソナルミニ
または弥生セルフ
免税事業者で消費税申告が不要なら下位プランで十分。年1万円前後に抑えられる
インボイス登録済み
消費税申告が必要
MFパーソナル
(年額15,360円)
消費税申告に対応する下位プランとしてコスパが良い。freeeならスタンダード以上が必要
専業フリーランス
複数口座・複数サービスを利用
マネーフォワード
クラウド確定申告
金融機関・サービス連携の幅広さに定評。明細を自分の目で確認しながら処理したい人に合う
不安なので電話で聞きたいやよいの青色申告 オンライン
(ベーシック以上)
電話・メール・チャットの操作サポート付き。仕訳や経理のやり方まで相談したいならトータル
売上が伸びてきた
将来は法人化も視野
マネーフォワード
またはfreee
請求書・経費・給与など周辺サービスと連携でき、事業拡大後もそのまま使い続けやすい

※上記は一般的な傾向にもとづく目安です。最終的には無料お試しで実際の操作感を確かめることをおすすめします。個別の税務判断は税理士・税務署にご相談ください。

青色申告65万円控除の要件|2027年分からは最大75万円に

会計ソフトを使う最大の目的が青色申告特別控除です。ここは「ソフトを入れれば自動で受けられる」わけではなく、要件があります。国税庁が公表している内容を整理します。

青色申告特別控除の要件(現行)

控除額主な要件(国税庁の公表内容より)
65万円下記55万円の要件に加えて、①仕訳帳・総勘定元帳を電子帳簿保存する、または②確定申告書・貸借対照表・損益計算書等を期限までにe-Taxで提出するのいずれかを満たすこと
55万円不動産所得または事業所得を生ずべき事業を営んでいること/複式簿記(正規の簿記)で記帳していること/貸借対照表・損益計算書を確定申告書に添付し、期限内(原則 翌年3月15日まで)に提出すること。※現金主義の特例を選択している場合は対象外
10万円上記の要件を満たさない青色申告者

ポイントは「複式簿記」+「期限内申告」+「e-Taxまたは電子帳簿保存」の3点セット。クラウド会計ソフトを使えば、複式簿記の帳簿は自動作成され、ソフトから直接e-Tax送信もできるため、この要件は現実的にクリアしやすくなります。逆に、紙で提出すると(電子帳簿保存をしていない限り)65万円ではなく55万円にとどまる点に注意してください。

🆕 2027年(令和9年)分から「最大75万円控除」へ|今から仕込むのが有利

令和8年度税制改正により、令和9年(2027年)分以後の所得税について、青色申告特別控除の最大額が75万円になるとされています。報じられている内容は次のとおりです。

  • 75万円:65万円の要件(複式簿記+期限内のe-Tax申告)に加えて、仕訳帳・総勘定元帳をいわゆる「優良な電子帳簿」として保存するなどの要件を満たす場合
  • 65万円:複式簿記で記帳し、期限内にe-Taxで申告する場合(55万円の区分は廃止されるとされています)
  • 10万円:簡易な記帳による場合。ただし前々年分の収入金額が1,000万円超の場合は対象外とする制限が設けられるとされています

重要なのは「年の途中から設定しても、その年には間に合わない可能性がある」こと。優良な電子帳簿は、訂正・削除履歴が残る形で1年を通して記帳することが前提になるためです。つまり2027年分で75万円を狙うなら、2026年のうちに会計ソフトを導入・設定しておくのが現実的な準備になります。「まだ確定申告シーズンじゃないから」と後回しにしないほうがよいのは、このためです。

⚠️ 75万円控除は制度の詳細が今後整備される部分があります

上記の75万円控除は令和8年度税制改正にもとづく内容ですが、優良な電子帳簿の具体的な要件・届出の要否・実務上の取扱いは、今後、国税庁から示される情報を確認する必要があります。適用可否のご判断は、必ず国税庁の最新情報・所轄の税務署・税理士にご確認ください。当社は税理士事務所ではなく、本記事は税務アドバイスではありません。なお、各社の会計ソフトが優良な電子帳簿の要件にどこまで対応するかは、各公式サイトの案内をご確認ください。

初めての確定申告|5ステップとつまずきポイント

「ソフトを入れたのに、そもそも青色申告できなかった」——初めての方が最もやりがちな失敗です。実務の流れと、つまずきやすい点を押さえておきましょう。

STEP1:開業届と「青色申告承認申請書」を出す(← 最大の落とし穴)

青色申告をするには、事前に税務署へ「青色申告承認申請書」を提出しておく必要があります。国税庁によると提出期限は次のとおりです。

  • 原則:青色申告をしようとする年の3月15日までに、納税地の所轄税務署長へ提出
  • 新規開業の場合:その年の1月16日以後に開業したときは、業務を開始した日から2か月以内に提出

ここを忘れると、どんなに完璧に帳簿をつけても青色申告(=65万円控除)はできません。会計ソフトの導入より先に、まずこの申請書を確認してください。なお青色申告の対象は不動産所得・事業所得・山林所得がある方です。

STEP2:会計ソフトを選び、事業用口座・クレカを連携する

ソフトを決めたら、最初に銀行口座・クレジットカードの連携設定を済ませます。ここを最初にやっておくと、以降の取引は自動で取り込まれ、手入力がほぼ不要になります。事業用とプライベートの口座・カードを分けると、この後の作業が劇的にラクになります。

STEP3:日々の記帳(溜めないことがすべて)

レシートはその場でスマホ撮影、自動取込された取引は勘定科目を確認するだけ。1〜3月の確定申告シーズンに1年分をまとめて処理しようとすると地獄を見ます。月1回でも触っておくと、申告期の負担が段違いに軽くなります。

STEP4:決算書類の作成(ソフトが自動作成)

年が明けたら、ソフトの案内に沿って青色申告決算書・確定申告書を作成します。複式簿記の帳簿はソフトが裏側で作ってくれるため、簿記の知識がなくても進められる設計になっています。

STEP5:e-Taxで期限内に提出する

65万円控除の要件を満たすため、e-Tax(電子申告)で、期限内(原則 翌年3月15日まで)に提出します。マイナンバーカードとスマホ(またはICカードリーダー)を用意しておくとスムーズです。

⚠️ つまずきポイント まとめ
  • 青色申告承認申請書の出し忘れ(原則3月15日/新規開業は開業から2か月以内)
  • 期限(原則 翌年3月15日)を過ぎた→ 期限内申告は55万円・65万円控除の要件です
  • 紙で提出した→ 電子帳簿保存をしていない場合、65万円ではなく55万円にとどまります
  • プライベートと事業用の口座が混在→ 仕訳の手間が何倍にもなります
  • 帳簿の保存漏れ→ 国税庁によると帳簿・書類の保存は原則7年間(請求書・見積書・納品書等は5年間)

個別の適用可否・判断については、必ず所轄の税務署または税理士にご確認ください。

確定申告をもっと楽にする5つのコツ

  • 事業用の口座・カードを分ける:プライベートと混在させないだけで、自動取込後の仕訳が劇的にラクになります。
  • レシートはその場でスマホ撮影:溜め込まず、発生時にアプリで登録。確定申告期のまとめ作業を防げます。
  • 口座・カード連携を最初に設定:連携しておけば取引が自動で入り、手入力をほぼゼロにできます。
  • e-Taxで電子申告:65万円控除の要件を満たしやすく、自宅から提出可能。マイナンバーカードを用意しておくとスムーズ。
  • 迷ったら早めに税理士へ相談:独立初年度や売上が伸びた年は、専門家のチェックで節税・ミス防止につながります。

よくある質問(FAQ)

Q. 個人事業主・フリーランスにおすすめの確定申告ソフトはどれ?

簿記の知識がなく初めて確定申告する方はfreee会計、明細を自分で確認したい・複数の口座やサービスを使う方はマネーフォワード クラウド確定申告、初年度のコストを抑えたい方やサポートを重視する方は弥生(やよいの青色申告 オンライン)が向いています。いずれも青色申告65万円控除・e-Tax・インボイスに対応しています。最終的には無料お試しで操作感を比べるのが確実です。

Q. 確定申告ソフトの料金はいくら?(2026年7月時点)

各公式サイトの表示では、freee会計スターター 年額11,760円(税抜・年払い)マネーフォワード パーソナルミニ 年額10,800円やよいの青色申告 オンライン セルフプラン 初年度無料・2年目以降 年額11,800円(税別)です。入門プランは年1万円台が目安ですが、消費税申告やサポートが必要な上位プランでは年2〜4万円台になります。料金は改定されるため、最新は各公式サイトでご確認ください。

Q. 確定申告ソフトで一番「簡単」なのはどれ?簿記の知識は必要?

クラウド会計ソフトは銀行口座やクレカと連携して取引を自動取込し、複式簿記の帳簿を自動作成するため、簿記の専門知識がなくても確定申告書類を作成できる設計です。特にfreee会計は借方・貸方を意識せず質問に答える形式で進むため、簿記がまったく分からない方・初めての方に向いています。一方で会計ソフトらしい帳簿画面のほうが分かりやすいという方はマネーフォワードや弥生が合うことも多く、「簡単さ」の感じ方は人によります。

Q. 会計ソフトを使えば青色申告65万円控除は受けられる?

国税庁によると65万円控除は、複式簿記による記帳と、貸借対照表・損益計算書を添付した期限内(原則 翌年3月15日まで)の申告に加えて、e-Taxによる電子申告または電子帳簿保存のいずれかを満たすことが要件です。クラウド会計ソフトは複式簿記の帳簿を自動作成し、e-Tax送信にも対応しているため要件を満たしやすくなります。ただし「青色申告承認申請書」を事前に提出していることが前提です。要件充足の最終判断は国税庁・税務署・税理士にご確認ください。

Q. 2027年から青色申告特別控除が75万円になるって本当?

令和8年度税制改正により、令和9年(2027年)分以後の所得税について、青色申告特別控除の最大額が75万円になるとされています。65万円の要件に加えて仕訳帳・総勘定元帳をいわゆる「優良な電子帳簿」として保存するなどの要件が必要とされ、55万円の区分は廃止10万円控除にも収入金額による制限が設けられるとされています。年の途中からの対応では間に合わない可能性があるため、早めに会計ソフトで電子帳簿の環境を整えておくのが有効です。詳細な取扱いは国税庁の公表情報・税理士に必ずご確認ください。

Q. 青色申告承認申請書の提出期限はいつ?

国税庁によると、青色申告をしようとする年の3月15日までに納税地の所轄税務署長へ提出するのが原則です。その年の1月16日以後に新規開業した場合は、業務を開始した日から2か月以内に提出します。会計ソフトを導入していても、この申請書を出していなければ青色申告はできません。

Q. 無料で使える確定申告ソフトはある?

やよいの青色申告 オンラインは、公式サイトによるとセルフプラン・ベーシックプランが初年度1年間無料で利用できます(2026年7月時点・キャンペーン条件あり)。freee会計やマネーフォワードにも無料お試し期間があります(マネーフォワードは1ヶ月無料)。ただし無料期間終了後は有料になるため、2年目以降の通常料金まで含めて比較するのがおすすめです。

Q. インボイス・電子帳簿保存法に対応している?

freee・マネーフォワード・弥生の主要クラウド会計ソフトは、いずれもインボイス制度・電子帳簿保存法に対応しています。ただし消費税申告(インボイス登録者に必要)は、freeeはスタンダード以上、マネーフォワードはパーソナル以上と、上位プランで提供される場合があります(2026年7月時点)。対応状況・プラン内容は変動するため、最新情報は各公式サイトや税務署・税理士にご確認ください。

Q. 会社員の副業でも確定申告ソフトは必要?

取引件数が少なければ手作業でも対応できますが、青色申告で特別控除を受けたい場合は複式簿記の帳簿が必要になるため、会計ソフトを使うほうが現実的です。取引が少なく消費税申告が不要であれば、freeeスターター・MFパーソナルミニ・弥生セルフ(初年度無料)などの下位プランで足りることが多いです。なお副業が事業所得として青色申告の対象になるかは個別事情によるため、税務署や税理士にご確認ください。

Q. 帳簿はどれくらい保存する必要がある?

国税庁によると、青色申告者の帳簿・書類の保存期間は原則7年間(請求書・見積書・納品書などは5年間)とされています。クラウド会計ソフトを使えばデータがクラウド上に保存されるため、保存要件を満たしやすくなります。

まとめ|まずは無料お試しで自分に合うソフトを

個人事業主・フリーランスの確定申告は、クラウド会計ソフトを使えば「自動連携→自動仕訳→e-Tax提出」で驚くほどラクになります。青色申告65万円控除も、ソフトに沿って進めれば現実的に狙えます。

選ぶ基準はシンプルです。簿記が苦手・初めてならfreee(スターター 年額11,760円・税抜)、明細管理と連携の幅、消費税申告込みのコスパならマネーフォワード(パーソナルミニ 年額10,800円/パーソナル 年額15,360円)、初年度の安さとサポートなら弥生(セルフ/ベーシックは初年度1年間無料)。3社とも無料お試しがあるので、最後は実際に触って操作感で選ぶのが失敗しないコツです。(料金はいずれも2026年7月時点の各公式サイト表示)

⏰ 「確定申告シーズンになってから」では遅い理由

確定申告の準備は1〜3月に慌ててやるもの——と思われがちですが、会計ソフトは「1年分の取引を記帳する」ための道具です。年明けに導入しても、前年分の領収書やレシートを一気に入力する作業が待っているだけ。今のうちに導入して口座を連携しておけば、あとは自動で貯まっていきます。さらに、2027年(令和9年)分から始まるとされる「75万円控除」は、1年を通した電子帳簿の記帳が前提になるため、早く始めた人ほど有利です。まずは無料期間のあるソフトから気軽に試してみてください。

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※本記事はアフィリエイトプログラム(A8.net)を利用しています。リンク経由のお申し込みにより当社が報酬を得る場合があります。料金・サービス内容・制度対応は各公式サイトをご確認ください。本記事は税務アドバイスではありません。

著者:株式会社キャンプネット
2004年設立。飲食・小売・ホテル等の業務システム開発、AI導入支援・業務自動化を手がける。ISO27001認証取得。経理・会計のDXやシステム連携も多数支援。中小企業・個人事業主の「業務を変える」を一気通貫でサポート。