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地震・台風・大雨による停電や、公共交通の停止で「従業員が帰宅できない」——災害はいつ起きてもおかしくありません。会社・店舗として最低限の備えがあるかどうかで、いざというときの従業員の安全と事業の継続性は大きく変わります。

本記事では、オフィス・店舗の防災と備蓄に役立つガジェット・備品を12点、停電・電源/通信・情報/備蓄(水・食料・トイレ)/避難・安全のカテゴリ別に紹介します。各アイテムに「なぜ必要か」「選ぶポイント」を添えているので、総務・防災担当の方が備蓄計画を立てる際のチェックリストとしてもお使いいただけます。

📌 この記事の結論(先に読みたい方へ)
  • まず押さえたい電源3点:ポータブル電源・ソーラーパネル・大容量モバイルバッテリー。停電時の通信と照明を確保できる
  • 3日分を目安に備蓄:非常用保存水・保存食・簡易トイレは「人数×日数」で必要量を算定する
  • 安全と情報の確保:防災ヘルメット・LEDランタン・手回し充電ラジオで避難と情報収集に備える
  • モノの備蓄と並行して、業務データのバックアップ・クラウド化(BCP)を進めておくことも、事業継続には欠かせません
オフィス・店舗の防災&備蓄グッズのイメージ

① 停電・電源対策|まず確保したいライフライン

停電時に真っ先に困るのが「電源」です。スマホの充電、最低限の照明、機器の稼働——電気があるだけで、災害時の安心感と対応力は大きく変わります。オフィス・店舗の防災は、まず電源の備えから始めましょう。

🔋

1. ポータブル電源

停電・電源

コンセント・USB・シガーソケットなどから、スマホ・ノートPC・小型家電まで給電できる大容量バッテリー。停電時の通信・照明・情報端末の確保に、オフィス防災の中核となる一台です。

なぜ必要:停電が長引くほど、社内の連絡・安否確認・情報収集の生命線になる

選ぶポイント:容量(Wh)と定格出力(W)を、動かしたい機器の消費電力から逆算。安全性の高いリン酸鉄リチウム(LiFePO4)採用モデルや、保証・PSEマーク表示の有無も確認

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☀️

2. ソーラーパネル(折りたたみ)

停電・電源

ポータブル電源とセットで用意したいのが折りたたみ式ソーラーパネル。停電が数日に及んでも、日中の太陽光でポータブル電源を充電でき、電源を「使い切って終わり」にしないための備えになります。

なぜ必要:長期停電時に電源を補給し続けられる。屋外電源のない避難生活でも有効

選ぶポイント:手持ちのポータブル電源と接続端子・入力電圧が合うか。持ち運びや保管のしやすい折りたたみ式、防水・防塵の表示があると安心

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3. カセットガス発電機

停電・電源

市販のカセットボンベで発電できるタイプの非常用発電機。ガソリン式より保管がしやすく、より大きな電力を長時間確保したい事業所の備えに向きます。

なぜ必要:ポータブル電源より大きな消費電力の機器や、長時間の電力供給に対応しやすい

選ぶポイント:定格出力・連続運転時間を確認。排気ガスが出るため必ず屋外・換気の良い場所で使用し、燃料(カセットボンベ)の保管ルールを社内で決めておく

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🏮

4. LEDランタン

停電・電源

停電で照明が落ちたオフィス・店舗を照らす明かり。懐中電灯と違い周囲全体をやわらかく照らせるため、避難誘導や、暗所での作業・待機に適しています。

なぜ必要:夜間の停電時に、パニックや転倒を防ぎ、安全に行動・避難するための必需品

選ぶポイント:電池式・充電式・USB給電のいずれか(複数の給電方法に対応すると安心)。連続点灯時間、防水性能、フロア数に応じた台数を確保する

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② 通信・情報|連絡と情報収集を絶やさない

災害時は「正しい情報を得る」「連絡を取り合う」ことが安全確保の第一歩。スマホの電池が切れれば安否確認もできません。通信と情報のインフラを維持する備えを整えましょう。

📻

5. 防災ラジオ(手回し充電)

通信・情報

通信網が混雑・断絶しても、ラジオなら災害情報を受け取れます。手回し充電やソーラー充電に対応したモデルなら、電池が尽きても情報収集を続けられます。

なぜ必要:停電・通信障害時でも、避難情報や気象情報を確実に受け取る手段になる

選ぶポイント:手回し・ソーラー・乾電池など複数の充電方法に対応し、スマホへの給電機能やLEDライト付きだと一台で多用途に使える

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🔌

6. 大容量モバイルバッテリー

通信・情報

従業員一人ひとりのスマホを充電するための、複数台まとめての備蓄が有効。ポータブル電源ほど大がかりでなく手軽に配備でき、安否連絡や情報収集の生命線を守ります。

なぜ必要:災害時、家族・会社との連絡や避難情報の確認にスマホは必須。電池切れを防ぐ

選ぶポイント:容量(mAh)と出力ポート数、PD対応の有無。人数分の台数を目安に、定期的な残量チェック(自然放電対策)をルール化する

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③ 備蓄|水・食料・トイレは「人数×日数」で

公共交通の停止や施設外への避難ができない状況では、社内での「待機」が必要になります。従業員が安全に社内で過ごせるよう、水・食料・トイレは人数と日数を掛け合わせて必要量を備えましょう。

💧

7. 非常用保存水

備蓄

断水時に欠かせない飲料水。通常の飲料水より賞味期限が長い長期保存水なら、入れ替えの手間を減らせます。飲用だけでなく簡単な衛生用途にも使えるため、余裕を持った備蓄が安心です。

なぜ必要:ライフラインの中でも水は代替が難しく、健康維持に直結する

選ぶポイント:1人1日あたりの必要量を目安に「人数×日数」で総量を算定。賞味期限を管理し、期限が近づいたら使いながら補充する(ローリングストック)

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🍚

8. 非常用保存食(アルファ米・長期保存食)

備蓄

水やお湯を注ぐだけで食べられるアルファ米や、長期保存に対応したパン・レトルト食品など。調理不要・常温保存できるものを中心に、従業員が社内で数日過ごせる量を備えます。

なぜ必要:帰宅困難時、社内で待機する従業員のエネルギー・体調維持に必要

選ぶポイント:調理不要か・加熱が必要か、アレルギー表示、賞味期限をチェック。品目に偏りが出ないよう主食+おかず+軽食のバランスで備蓄する

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🚽

9. 簡易トイレ

備蓄

断水や停電でトイレが使えなくなると、衛生環境が急速に悪化します。既存の便器にかぶせて使う袋・凝固剤タイプの簡易トイレは、見落とされがちですが優先度の高い備蓄品です。

なぜ必要:水・食料と並んで生活に不可欠。衛生確保は感染症予防・健康維持に直結する

選ぶポイント:凝固剤・防臭袋がセットになったものが便利。使用回数は「人数×日数×1日の回数」で多めに見積もる。処分方法もあわせて確認

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④ 避難・安全|身を守る・安否を確認する

災害発生の瞬間に身を守り、その後の避難・安否確認を円滑に進めるための備えです。「守る」「暖める」「まとめる」の3つの視点で用意しておきましょう。

⛑️

10. 防災ヘルメット(折りたたみ)

避難・安全

地震時の落下物や、避難時の転倒・飛来物から頭部を守ります。折りたたみ式なら省スペースで従業員一人ひとりの足元やデスク脇に常備でき、いざというとき素早くかぶれます。

なぜ必要:頭部の保護は生死を分ける。オフィスは什器・書類・照明など落下物が多い

選ぶポイント:国家検定(保護帽)など安全規格の表示、収納性、組み立てのしやすさを確認。人数分を配備するのが理想

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🧣

11. エマージェンシーブランケット

避難・安全

薄手のアルミ蒸着シートで、体温の低下を防ぎます。手のひらサイズにたためて軽く、大量に備蓄しても場所を取らないため、冬場や停電時の防寒対策として一人一枚を目安に用意しておきたい備品です。

なぜ必要:停電で空調が止まった屋内や、屋外避難時の低体温症を防ぐ

選ぶポイント:サイズ(体を十分に覆えるか)と枚数を確認。かさばらないので人数分+予備を備えても保管負担が小さい

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🎒

12. 防災セット・救急セット

避難・安全

ホイッスル・軍手・ヘッドライト・救急用品などをひとまとめにした防災・救急セット。個別に揃える手間が省け、必要なものを取りこぼしなく配備できます。従業員数に応じて複数セットを分散配置しておくと安心です。

なぜ必要:けがの応急処置や、救助を呼ぶ・移動するための基本装備を一括で確保できる

選ぶポイント:中身の内容と人数への対応、救急用品の使用期限を確認。フロアや部署ごとに分散配置し、置き場所を全員で共有しておく

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⚠️ 備蓄量・使用時の注意

水・食料・トイレなどの備蓄量は、従業員の人数と想定する日数(一般に3日分が一つの目安)に応じて算定してください。必要な備蓄内容やBCPの考え方は、お住まい・所在地の自治体や消防・防災機関の指針が最優先です。発電機など火気・排気を伴う機器は、必ず取扱説明書に従い、換気の良い場所で正しく使用してください。本記事は一般的な選び方の解説であり、特定の性能・効果を保証するものではありません。

失敗しない防災備蓄の進め方

備蓄は「一度買って終わり」ではなく、優先度の高いものから揃え、定期的に見直す仕組みづくりが肝心です。自社の状況(人数・立地・帰宅困難リスク)に合わせて、次の順で整えると無理がありません。

想定シーン・課題まず備えるアイテム期待できる効果
停電でスマホ・機器が使えないポータブル電源+モバイルバッテリー通信・照明・情報端末の確保
停電が長引く/屋外避難ソーラーパネル+手回しラジオ電源の補給・情報収集の継続
帰宅困難で社内待機保存水・保存食・簡易トイレ数日間の安全な待機環境
地震の落下物・避難防災ヘルメット+防災セット身の安全確保・応急対応
空調停止・冬場の寒さエマージェンシーブランケット低体温症の予防
💡 「モノの備蓄」の次は、「データとシステムの備え」を

防災グッズの備蓄と同じくらい大切なのが、事業継続(BCP)の観点での「業務データの保全」です。顧客情報・売上データ・予約や在庫の記録が、災害やサーバー障害で失われれば、被災後の事業再開が大きく遅れてしまいます。POS・予約・会員管理などの業務データをクラウドで一元管理・バックアップしておくことは、有効なBCP対策のひとつです。

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よくある質問(FAQ)

Q. オフィスの防災備蓄は、何日分を用意すればいいですか?

一般的には3日分が一つの目安とされますが、立地や帰宅困難リスクによって必要量は変わります。従業員の人数と想定日数を掛け合わせて算定し、詳しくは所在地の自治体・消防の指針を確認してください。

Q. 予算が限られています。まず何から揃えるべき?

優先度が高いのは「電源(ポータブル電源・モバイルバッテリー)」「情報(手回しラジオ)」「水・簡易トイレ」です。停電と断水への備えは影響が大きいため、ここから着手すると費用対効果が高くなります。

Q. 備蓄食料や保存水の入れ替えを忘れてしまいます。

賞味期限のあるものは「ローリングストック」——少し多めに備蓄し、期限が近いものから消費して買い足す方法が有効です。年1〜2回の点検日を決め、担当者と期限を一覧で管理しておくと抜け漏れを防げます。

Q. 防災グッズ以外に、会社として備えておくべきことは?

従業員の安否確認の手順、備蓄品の保管場所の共有、そして業務データのバックアップ・クラウド化です。モノの備えと合わせて「連絡」と「データ」の備えを整えることで、被災後の事業再開がスムーズになります。

まとめ

オフィス・店舗の防災は、「停電」「通信」「備蓄」「避難・安全」の4カテゴリで抜け漏れなく備えることが大切です。まずは電源と情報の確保から着手し、水・食料・トイレを人数と日数から算定して揃え、身を守る装備を人数分そろえていきましょう。

そして忘れてはいけないのが、事業を止めないための「データの備え」です。防災グッズで従業員の安全を守り、業務データのクラウド化・バックアップで事業を守る——この両輪が、いざというときに会社を支えます。備蓄内容やBCPの具体的な進め方は、必ず自治体・消防の指針を確認したうえで、自社に合った形で整えてください。

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著者:株式会社キャンプネット
2004年設立。POS・予約・会員管理などの業務システム開発と、AIアプリ開発・AI導入支援・生成AI研修を手がける。ISO27001認証取得。中小企業・店舗のDXとデータ保全を一気通貫でサポート。