「従業員が数人だから、勤怠管理にお金はかけたくない。でもタイムカードの集計はもう限界」——小規模な店舗や事務所から、よくいただくご相談です。検索すると「無料」をうたう勤怠管理システムはいくつも出てきますが、無料の中身は製品ごとにまったく違います。人数で区切るもの、期間で区切るもの、機能で区切るもの。ここを読み違えると、「無料だと思っていたのに請求が来た」「人が増えた途端に単価が跳ねた」という話になりがちです。
本記事では、小規模事業者が候補に挙げやすい7製品の無料枠を、2026年10月時点の各社公式サイトの記載どおりに整理しました。人数上限・期間・機能制限・有料に切り替わる条件・有料時の単価を、同じ列で横並びにしています。当社(株式会社キャンプネット)の勤怠管理システム「WorkRecorder」も1製品として並べ、無料時に広告が表示される・iOSアプリが準備中といった弱みも含めて書いています。
- ずっと無料で使いたいなら、期間ではなく人数か機能で区切る無料プランを持つ製品(ジョブカン勤怠管理・HRMOS勤怠・スマレジ・タイムカード・タブレット タイムレコーダー・WorkRecorder)から選ぶ
- 人数が増える見通しがあるなら、無料枠の上限より超えたあとの単価と最低月額を先に比べる
- 有給管理・シフト・CSV出力まで無料で使いたいなら、その機能が無料枠に含まれるかを各公式サイトで確認する(含まれない製品があります)
他社製品の無料枠・料金は2026年10月時点で各社公式サイトに記載されている内容だけを書き、確認できなかった項目は「—(公式に記載なし)」としています。無料枠の条件は変更されることがあるので、最新の内容は各社公式サイトでご確認ください。当社はWorkRecorderを提供する立場ですが、他社を貶める意図はなく、読者の会社に合う1本を選んでいただくための材料として公正に並べています。本記事にアフィリエイトリンクはありません。
「無料」の勤怠管理システムには3種類ある
まず、各社が「無料」と書いているものの中身を分類します。公式サイトを読み比べると、無料枠の区切り方は大きく3つに分かれます。
① 人数上限型
「◯名まで無料」。人数を超えない限り期間の制限なく使えます。小規模事業者にいちばん相性がよい型ですが、上限を1名超えた瞬間に全員分が課金対象になる製品が多い点に注意。例:HRMOS勤怠(登録30名以下)、スマレジ・タイムカード(10名まで)、タブレット タイムレコーダー(3人まで)、WorkRecorder(5名まで)。
② 期間限定型
「30日間無料」などの無料トライアル。期間中は全機能が使えることが多い反面、期間が過ぎれば有料に切り替わるか使えなくなります。例:KING OF TIME(30日間の無料体験)、スマレジ・タイムカードのアカウント作成後30日間(終了後は無料のスタンダードに自動で切り替わる)。
③ 機能制限型
人数や期間とあわせて、使える機能・データの保存期間・出力回数に制限がかかる型。日々の打刻と集計は無料でも、有給管理・シフト・CSV出力・API連携が有料側に置かれていることがあります。例:ジョブカン勤怠管理(データは過去30日分・一部の印刷/ダウンロード不可など)、HRMOS勤怠(データ保存1年・CSV出力は1時間に1度・バナー広告あり)。
多くの製品は①と③の組み合わせです。人数は収まっていても、CSVが出せない・有給の残日数が管理できないといった機能側の制限で有料に移ることがあります。
無料で終わらない3つの落とし穴
- 人数が増えた途端の単価:無料枠を超えると「超えた分だけ」ではなく全員分に単価がかかるのが一般的です。さらに月額の最低利用料金が設定されている製品では、少人数でも一定額からの請求になります(例:ジョブカン勤怠管理は月額最低利用料金2,000円・税抜、HRMOS勤怠は月額プラン3,000円・税別)
- データ移行:無料プランでデータの閲覧期間が短い製品では、過去の打刻データを手元に残しておかないと、別製品へ移るときに履歴がたどれません。無料のうちから月次でダウンロードできる形式と回数を確認しておきましょう
- サポート:無料プランではチャットサポートや電話サポートが対象外のことがあります。初期設定や締め処理でつまずいたときに、マニュアルだけで解決できるかは運用に直結します
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無料枠の比較表【7製品・2026年10月時点】
7製品の無料枠を同じ列で並べました。すべて2026年10月時点で各社公式サイトに記載されている内容にもとづき、確認できない項目は「—(公式に記載なし)」としています。金額の税抜・税込は公式の表記に合わせています。表は横にスクロールできます。
| 製品 | 無料枠の条件 | 無料で使える機能の範囲 | 有料に切り替わる条件 | 有料時の単価(目安) | スマホ打刻 | 公式確認日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ジョブカン勤怠管理 | 無料プラン(0円/月)。スタッフ表示は10名まで。期間の定めなし | 出勤管理・シフト管理・休暇/申請管理・工数管理の1〜4機能を利用可だが機能制限あり。勤怠データの閲覧・編集・ダウンロードは過去30日分、一部の印刷・ダウンロード機能とAPI連携は不可、チャットサポート不可 | 11名以上を表示したい/制限機能を使いたいとき(有料プランへ変更) | 1人あたり月額200円(1機能)〜500円(4機能)、月額最低利用料金2,000円、いずれも税抜。初期費用0円。30日間の無料お試しあり | —(公式料金ページに記載なし) | 2026年10月 |
| HRMOS勤怠 | 登録人数30名以下は無料プラン(従業員が31名以上でも登録が30名以下なら可)。期間の定めなし | 打刻・日次勤怠管理・休暇管理・残業レポートなどの基本機能。制限:データ保存期間1年、CSV出力は1時間に1度、バナー広告あり。オプション(有給休暇管理/届出申請、シフト管理、日報)は対象外。サポートはマニュアル・FAQ・メール | 登録人数が31名以上になったとき、またはオプション機能を使うとき | 1人あたり月額100円(税抜)〜。有給休暇管理/届出申請+100円、シフト管理+50円、日報+50円、稟議+100円(各税抜・1人あたり)。最低利用料金 月額プラン3,000円/年額プラン33,000円(税別)。初期設定費用0円。1カ月間の無料トライアルあり | あり(iOS/Androidアプリ。LINE・Slack・ICカード・QRコード打刻も案内) | 2026年10月 |
| スマレジ・タイムカード | スタンダードプランが従業員10名まで¥0/月。アカウント作成後30日間は全機能を無料で利用でき、プレミアムに上げなければ自動でスタンダードに切り替わる | 公式は「勤怠管理機能だけ使いたい方へ」と案内。プレミアム以上は「年末調整や勤怠実績のCSV化なども可能」とされているため、スタンダードで使える機能の詳細は公式の機能一覧で要確認 | 11名以上になったとき、またはプレミアム以上の機能を使うとき | スタンダード:11名以上は¥1,210/月+¥110/人。プレミアム:10名まで¥2,420/月、11名以上+¥385/人。プレミアムプラス:10名まで¥4,840/月、11名以上+¥495/人(いずれも税込)。初期費用は—(公式に記載なし) | あり(PC・スマホ・タブレット、iOSアプリ) | 2026年10月 |
| タブレット タイムレコーダー | 3人まで全機能無料。期間の定めなし(iPadアプリ) | 全機能。iPad 1台で最大300人まで、Wi-Fi・USBでのPC接続、Dropbox・Google Driveへのデータ出力 | 4人以上で使うとき(10人単位のライセンス購入) | 10人につき11,800円(税込)の買い切り。月額の料金は不要 | —(公式に記載なし。iPadを置いて打刻する方式) | 2026年10月 |
| KING OF TIME | 無料プランは—(公式に記載なし)。30日間の無料体験あり | 無料体験中は全機能(勤怠管理・人事労務・給与計算・データ分析などをワンプライスで提供) | 30日間の無料体験が終わり、本利用に移るとき | 月額1人あたり300円(全機能込み)。初期費用0円。最低利用人数なし・1名から | あり(モバイル・アプリ打刻) | 2026年10月 |
| freee勤怠管理Plus | 無料プラン・無料お試し期間とも—(公式料金ページに記載なし) | —(無料枠の記載なし) | —(無料枠の記載なし) | 1ユーザー月額300円。初期費用0円 | あり(PC・スマホ・共有端末・ICカード・生体認証) | 2026年10月 |
| WorkRecorder(当社) | 5名まで無料。期間の定めなし | 機能制限なし・データ量の制限なし(打刻・シフト・AIシフト・有給・36協定チェック・給与プレビュー・CSV出力まで)。無料時は一部画面に広告が表示 | 6名以上になったとき | 6〜30名 1人あたり月額300円/31〜100名 280円/101〜300名 250円/301〜1,000名 220円/1,001名〜 180円(税抜)。初期費用0円・最低利用期間なし | ブラウザ・店舗共有タブレット・Androidアプリ(iOSアプリは準備中) | 2026年10月 |
※各社の条件・金額は2026年10月時点で公式サイトに記載の内容です。無料枠の条件は変更されることがあるので、最新の内容は各社公式サイトでご確認ください。税抜・税込は公式の表記に合わせており、製品間で表記がそろっていない点にご注意ください。「—」は今回の確認範囲(出典欄の公式ページ)に記載が見つからなかったことを示し、その機能や制度が存在しないという意味ではありません。
各製品の無料枠の特徴
比較表の内容を、製品ごとに「無料で何ができ、何がきっかけで有料になるか」の観点でまとめます。いずれも公式サイトで確認できた事実のみを書いています。
ジョブカン勤怠管理
人数上限型+機能制限型- 無料枠
- 無料プラン(0円/月)。スタッフの表示は10名まで。1〜4つの機能を使えるが機能制限あり
- 主な制限
- 勤怠データの閲覧・編集・ダウンロードは過去30日分/出勤簿や打刻データなど一部の印刷・ダウンロードが不可/API連携不可/サポート窓口へのチャット不可(公式ヘルプ「無料プランの制限について」)
- 有料時
- 1人あたり月額200円(1機能)〜500円(4機能・税抜)。「単価×登録ユーザ数」が2,000円を下回る場合は最低利用料金2,000円(税抜)。30日間の無料お試しあり
日々の打刻と直近1か月の確認は無料で回せますが、過去30日より前のデータに戻れないのが実務上の分かれ目です。月末に出勤簿を保管する運用なら、有料プランか、他の方法での保存が前提になります。
ジョブカン勤怠管理 公式の料金ページHRMOS勤怠
人数上限型+機能制限型(30名まで)- 無料枠
- 登録人数30名以下なら無料プラン。公式は「従業員数が31名以上の場合でも、システムへの登録人数が30名以下であれば無料プランをご利用いただけます」と案内
- 主な制限
- データ保存期間1年/CSV出力は1時間に1度/バナー広告あり/有給休暇管理・届出申請、シフト管理、日報などのオプションは対象外/サポートはマニュアル・FAQ・メール
- 有料時
- 基本機能 1人あたり月額100円(税抜)〜、オプションは1人あたり+50〜100円(税抜)。最低利用料金は月額プラン3,000円・年額プラン33,000円(税別)。初期設定費用0円。1カ月間の無料トライアルあり
7製品の中で無料枠の人数がもっとも大きいのが特徴です。一方で、有給の管理やシフト管理は無料プランの対象外なので、「打刻と残業の集計だけ無料で」という使い方に向きます。データ保存期間が1年という点は、過去の勤怠記録を一定期間保管したい場合に、自社でダウンロードして残す運用が必要になります。
HRMOS勤怠 公式の料金プランスマレジ・タイムカード
人数上限型(10名まで)+期間限定型- 無料枠
- スタンダードプランは従業員10名まで¥0/月。アカウント作成から30日間はすべての機能を無料で使え、プレミアムにアップグレードしなければ自動で無料のスタンダードに切り替わる
- 主な制限
- 公式はスタンダードを「勤怠管理機能だけ使いたい方へ」、プレミアムを「年末調整や勤怠実績のCSV化なども可能」と案内。スタンダードで使える機能の詳細は公式の機能一覧で要確認
- 有料時
- スタンダードは11名以上で¥1,210/月+¥110/人、プレミアムは10名まで¥2,420/月・11名以上+¥385/人、プレミアムプラスは10名まで¥4,840/月・11名以上+¥495/人(いずれも税込)。電話サポートや日報・ワークフローは1人あたりの追加料金
「最初の30日は全機能、その後は無料の範囲に自動で落ちる」という設計なので、試用期間が終わっても使えなくなる心配がないのが小規模事業者には安心材料です。11名以上になると月額の基本料金+人数課金に変わるため、10名前後で推移する店舗はその境目を意識しておきましょう。
スマレジ・タイムカード 公式のプランと料金タブレット タイムレコーダー
人数上限型(3人まで)・買い切り- 無料枠
- 3人までは全機能を無料で利用可。App Storeから無料でダウンロード
- 主な制限
- iPadアプリ(iOS 15.6以降)で、iPad上での動作が基本。クラウド型の勤怠管理システムとは仕組みが異なる。iPad 1台で最大300人まで、ライセンスの別iPadへの振り分け・共有は不可
- 有料時
- 利用人数10人につき11,800円(税込)の初期費用のみ。月額の料金は不要で、利用可能人数の範囲で期間制限なく使える
7製品で唯一の買い切り型です。例えば11人で使うなら20人分(23,600円)を購入する形で、以後の月額はかかりません。レジ横にiPadを置いて打刻する運用に向く一方、スマホからの打刻や複数拠点のクラウド集計を前提にする場合は、公式の仕様(LANアクセス・Dropbox/Google Driveへの出力)で運用が組めるかの確認が必要です。
タブレット タイムレコーダー 公式の料金KING OF TIME
期間限定型(30日間の無料体験)- 無料枠
- 無料プランの案内は公式料金ページに見当たらず、30日間の無料体験のみ。公式は「全てのお客様にまずは30日間の無料体験へと進んでいただきます」と案内
- 体験中の範囲
- 人事労務・勤怠管理・給与計算・データ分析などを含む全機能が月額1人300円のワンプライスの対象
- 有料時
- 月額1人あたり300円・初期費用0円・最低利用人数なし(1名から)
「ずっと無料」の枠はありませんが、最低利用人数がなく1名から月300円なので、3名なら月900円、5名なら月1,500円と、小規模でも総額は小さく収まります。
KING OF TIME 公式の料金一覧freee勤怠管理Plus
無料枠の記載なし(1ユーザー月額300円)- 無料枠
- 無料プラン・無料お試し期間とも、公式の料金ページに記載が見当たらず(2026年10月時点)
- 有料時
- 1ユーザー月額300円・初期費用ゼロ。公式は「勤怠管理のみ導入が可能」と案内
- 打刻
- PC・スマホからの打刻のほか、タブレットなどの共有端末、ICカード、生体認証打刻に対応と公式に記載
無料で始めたい場合の候補にはなりにくいものの、freee会計・freee人事労務をすでに使っているなら、勤怠だけ別製品の無料枠で運用するより、同じシリーズでそろえたほうが給与までの流れが短くなります。
freee勤怠管理Plus 公式の料金WorkRecorder(当社)
人数上限型(5名まで)・機能制限なし- 無料枠
- 5名まで無料。機能の制限なし・データ量の制限なし。期間の定めなし
- 弱み
- 無料でご利用の場合は一部の画面に広告が表示される/専用アプリはAndroid版のみでiOSアプリは準備中
- 有料時
- 6〜30名は1人あたり月額300円、以降は人数が増えるほど単価が下がる階段式(31〜100名280円・101〜300名250円・301〜1,000名220円・1,001名〜180円、税抜)。初期費用0円・最低利用期間なし
5名までなら、有給の自動付与もAIシフトも36協定のチェックも含めて制限なく使えます。詳しくはWorkRecorderの位置づけにまとめました。
WorkRecorderの製品ページ小規模事業者の選び方:5つの確認点
無料枠の条件が分かったところで、自社に当てはめる手順です。「今の人数で無料か」だけでなく、「1年後も無料か」「無料の範囲で月次業務が完結するか」まで見ると失敗しません。
① 人数の見通し:今の人数ではなく、1〜2年後の人数で見る
無料枠は「◯名まで」で区切られます。今が4名でも、来年アルバイトを2名増やす予定なら、5名上限の製品では有料に移ることになります。上限を超えたときに「全員分」が課金対象になるのが一般的なので、人数の見通しと「超えたあとの単価×人数+最低月額」をセットで比べてください。たとえば登録30名以下まで無料のHRMOS勤怠は人数の余裕が大きく、WorkRecorderやスマレジ・タイムカードは5名・10名が境目になります。
② 締め日と丸めの設定ができるか
小規模な店舗ほど「15日締め」「出勤は5分単位で切り上げ」といった独自ルールが残っています。無料枠の中で締め日・打刻の丸め・休憩の自動控除・夜勤の日またぎが設定できるかは、集計を手で直す手間に直結します。無料で試すときに最初に触る項目にしましょう。
③ 有給の管理が無料枠に含まれるか
年5日の年次有給休暇の取得義務への対応(付与日・残日数・取得状況の把握)は、人数が少なくても必要です。公式サイトの記載では、HRMOS勤怠の無料プランは有給休暇管理/届出申請機能が対象外で、ジョブカン勤怠管理の無料プランも機能制限があります。有給を別管理するのか勤怠システム側で持つのかを先に決めておきましょう。
④ 給与ソフトへの出力(CSV)が無料でできるか
月次で勤怠データを給与計算ソフトや会計事務所に渡すなら、CSV出力の可否・形式・回数が無料枠に含まれるかを確認してください。公式の記載では、HRMOS勤怠の無料プランはCSV出力が1時間に1度、ジョブカン勤怠管理の無料プランは一部のダウンロード機能が不可です。WorkRecorderはTKC FXⅣ向けのCSV出力を備え、無料枠でも制限はありません。
⑤ 将来シフト管理も要るか
飲食・小売・介護など交代勤務がある業種では、勤怠の次にシフト作成の負担が出てきます。シフト管理が無料枠に含まれるか、有料オプションかは製品で分かれます(HRMOS勤怠はシフト管理が1人+50円・税抜のオプション、ジョブカン勤怠管理はシフト管理が4機能のひとつ、WorkRecorderは無料枠にAIシフト自動配置まで含まれます)。シフトの比較は別記事「シフト管理システム比較」にまとめています。
無料枠がある製品は、申し込みにお金がかかりません。候補を2つに絞り、同じ1か月分の打刻→締め→有給の確認→給与ソフトへの出力まで両方で通してみると、料金ページでは分からない「自社との相性」がはっきりします。紙のタイムカードからの移行手順は「タイムカードの電子化ガイド」で解説しています。
無料で始めて有料に移るときに確認すること
無料枠を使い切って有料に移る、あるいは別製品に乗り換えるタイミングで、よくつまずく点を先回りして整理します。
- 課金対象の人数の数え方:登録しているスタッフ全員か、在職中のみか、管理者を含むか。たとえばジョブカン勤怠管理の公式ヘルプでは「スタッフ登録をした在職中のユーザ数」が対象で、管理者は含まず、休職者は含み、退職者は対象外と案内されています。退職者を削除せずに残していると課金対象になり続ける製品もあるため、月初に在籍を整える運用を決めておきましょう
- 最低利用料金・最低利用期間:少人数でも一定額からの請求になる製品(ジョブカン勤怠管理 月額2,000円・税抜、HRMOS勤怠 月額プラン3,000円・税別)や、年額プランの有無を確認します。WorkRecorder・KING OF TIMEは最低利用人数・最低利用期間の定めがありません
- 無料枠のデータがそのまま引き継がれるか:同じ製品内で有料プランへ移る場合は、ほとんどの製品でデータが保持されます(ジョブカン勤怠管理は公式ヘルプに明記)。別製品へ乗り換える場合は、無料枠で出力できる形式と期間が制約になるため、締め日ごとにCSVを手元に残しておくのが安全です
- 締め日と切り替え日:月の途中で切り替えると、同じ月の勤怠が2つの製品にまたがります。締め日直後か、年度替わりに切り替えるのが集計上は楽です
- 有料で増える機能を本当に使うか:「有料にすれば全部使える」と考えず、増える機能(有給管理・シフト・API・サポート)のうち毎月の業務で実際に使うものだけを数えて、単価×人数の価値と見比べてください
36協定の上限や年次有給休暇の取得義務など、勤怠に関わる法令は人数の少ない事業所にも適用されます。勤怠管理システムは集計や警告を助けてくれますが、自社の労働時間制度に合う設定になっているかの確認と最終的な法令判断は、社会保険労務士等の専門家にご相談ください。本記事では法令の具体的な数値を断定していません。
WorkRecorderの位置づけ(5名まで無料・機能制限なし)
当社の勤怠管理システム「WorkRecorder」を、この記事の観点=無料枠の条件で整理します。書いているのは実装済みの機能のみで、導入社数や削減率といった実績数値は掲載していません。
無料枠の条件
5名まで無料。機能の制限なし・データ量の制限なし・期間の定めなし。初期費用0円・最低利用期間なし。無料時は一部画面に広告が表示されます。
有料に切り替わる条件
6名以上になったとき。6〜30名は1人あたり月額300円、31〜100名280円、101〜300名250円、301〜1,000名220円、1,001名〜180円の階段式(税抜)。
打刻方法
PC・スマホのWebブラウザ、店舗共有タブレット(店舗パスコード+個人PINで本人確認)、Androidアプリ。iOSアプリは準備中です。
無料枠でも使える主な機能
- 打刻のルール設定:打刻の丸め、休憩の自動控除(雇用形態別に設定可)、夜勤の勤務日切り替え時刻の設定
- 有給休暇:自動付与・自動失効、時間単位年休、パートタイムの比例付与
- 労務コンプライアンス:1か月/1年単位の変形労働・フレックス・事業場外みなし・裁量労働への対応、36協定の上限チェックとアラート
- AIシフト:必要人数の枠を決めてスタッフの希望を集めると、スキル・勤務上限・公平性を考慮して自動配置(飲食・コンビニ・医療・介護などの業種プリセット)
- 承認ルートの自動構築:組織図と役職を登録するだけで申請の承認チェーンが決まり、異動があってもフローを組み直す必要がありません
- 給与・会計事務所との連携:給与プレビュー、TKC FXⅣ向けのCSV出力
- 人材領域:採用管理、適性検査、簡易ストレスチェック(法定のストレスチェックではなく簡易セルフチェックです)
向いている会社・向いていない会社
向いているのは、5名前後のお店や事務所で「無料でも有給とシフトまで面倒を見てほしい」「人が増えても単価の階段が読める製品がいい」という会社です。向いていないのは、スタッフ全員がiPhoneで専用アプリから打刻したい会社(iOSアプリ準備中のため、当面はブラウザか店舗共有タブレットでの打刻になります)と、無料でも広告が表示されることを避けたい会社です。
🔧 これを自社で実現するなら
- 勤怠管理システム WorkRecorder|5名まで無料・AIシフト・36協定チェック・組織図から承認ルート自動
- オーダーメイド開発|既存の給与・会計システムとの連携や独自帳票の自動化
よくある質問(FAQ)
あります。2026年10月時点の各社公式サイトでは、ジョブカン勤怠管理(スタッフ表示10名まで・勤怠データは過去30日分など機能制限あり)、HRMOS勤怠(登録人数30名以下・データ保存1年・バナー広告ありなど)、スマレジ・タイムカード(スタンダードプランが従業員10名まで0円)、タブレット タイムレコーダー(3人まで全機能無料)、WorkRecorder(5名まで機能制限なし・データ無制限・一部画面に広告)が、期間を区切らない無料枠を案内しています。いずれも人数か機能のどちらかに条件があるため、自社の人数と使いたい機能を当てはめて確認してください。無料枠の条件は変更されることがあるので、最新の内容は各社公式サイトでご確認ください。
無料プランは「条件を満たす限り期間を区切らず無料」、無料トライアルは「期間が過ぎると有料に切り替わるか使えなくなる」ものです。たとえばKING OF TIMEは無料プランの案内はなく30日間の無料体験のみ、スマレジ・タイムカードはアカウント作成から30日間は全機能が使え、その後プレミアムにしなければ自動で無料のスタンダードプランに切り替わる、という設計です(2026年10月時点の公式サイト記載)。小規模事業者が長く無料で使いたいなら無料プランの条件を、短期間で機能をフルに試したいならトライアルの期間と終了後の扱いを確認しましょう。
製品によって異なります。2026年10月時点の公式サイトでは、HRMOS勤怠の無料プランは有給休暇管理/届出申請機能・シフト管理機能などのオプションが対象外、ジョブカン勤怠管理の無料プランは1〜4機能を使えるものの機能制限がある、と案内されています。WorkRecorderは5名までの無料枠でも有給の自動付与・自動失効やAIシフト自動配置を含め機能制限がありません(一部画面に広告が表示されます)。有給の付与・残日数の管理やシフト作成まで無料の範囲でやりたい場合は、その機能が無料枠に含まれるかを各公式サイトで確認してください。
2026年10月時点の公式サイトの記載では、ジョブカン勤怠管理は1機能あたり1人月額200円から(機能を増やすと最大500円、月額最低利用料金2,000円・税抜)、HRMOS勤怠は1人月額100円から(税抜・オプション別・最低利用料金あり)、スマレジ・タイムカードのスタンダードは11名以上で月額1,210円+1人110円(税込)、タブレット タイムレコーダーは10人ごとに11,800円(税込)の買い切りで月額なし、WorkRecorderは6〜30名で1人月額300円からの階段式(税抜・初期費用0円)です。有料時の総額は「単価×人数」に最低月額やオプションを足した金額で比べると実態に近づきます。
CSV出力や給与ソフト連携の可否は、無料枠の制限に含まれていることがあります。2026年10月時点の公式サイトでは、HRMOS勤怠の無料プランはCSV出力が1時間に1度に制限され、ジョブカン勤怠管理の無料プランは一部の印刷・ダウンロード機能とAPI連携が使えないと案内されています。WorkRecorderはTKC FXⅣ向けのCSV出力を備え、無料枠でも機能制限はありません。毎月の給与計算に勤怠データを渡す予定があるなら、無料枠で出力できる形式と回数を先に確認しておくと安心です。
あります。無料でご利用の場合は一部の画面に広告が表示されます。また、専用アプリはAndroid版を提供しており、iOSアプリは準備中のため、iPhoneをお使いの方は当面ブラウザまたは店舗共有タブレットからの打刻になります。一方で、5名までであれば機能制限もデータ量の制限もなく、初期費用0円・最低利用期間なしで使えます。6名以上になった場合は1人月額300円からの階段式(税抜)に切り替わります。
出典(各社公式サイト)
本記事の他社製品に関する記載は、2026年10月時点で以下の公式ページに掲載されていた内容にもとづきます。無料枠の条件・料金は変更されることがあるため、最新の内容は各ページでご確認ください。
- ジョブカン勤怠管理「料金プラン」 https://jobcan.ne.jp/price/(無料プランの制限内容は、同社の公式ヘルプ「無料プランの制限について」「有料プランのご利用料金について」を参照)
- HRMOS勤怠「料金プラン」 https://hrmos.co/kintai/price//打刻方法 https://hrmos.co/kintai/
- スマレジ・タイムカード「プランと料金」 https://timecard.smaregi.jp/price//打刻方法 https://timecard.smaregi.jp/
- タブレット タイムレコーダー「料金」 https://www.tablet-time-recorder.net/price//仕様 https://www.tablet-time-recorder.net/
- KING OF TIME「料金一覧」 https://www.kingoftime.jp/price/
- freee勤怠管理Plus「料金」 https://www.freee.co.jp/time-tracking-plus/pricing//打刻方法 https://www.freee.co.jp/time-tracking-plus/
- WorkRecorder(当社) https://campnet.co.jp/workrecorder.html
まとめ
「無料の勤怠管理システム」は、人数・期間・機能のどれで区切られているかを読み解けば、自社で無料のまま使えるかどうかが判断できます。あらためて整理すると——
- 人数に余裕をもって無料で使いたいなら HRMOS勤怠(登録30名以下・ただし有給管理やシフトはオプション、データ保存1年)
- 打刻と直近の集計だけ無料でなら ジョブカン勤怠管理(10名まで・データは過去30日分)や スマレジ・タイムカード(10名まで0円・30日後に自動で無料プランへ)
- 月額をなくしたいなら タブレット タイムレコーダー(3人まで無料・10人ごと11,800円の買い切り)
- 無料プランはなくても1名から安くなら KING OF TIME(30日間無料体験・月300円)、freeeでそろえるなら freee勤怠管理Plus(月300円)
- 5名までなら有給・シフト・36協定まで制限なしで無料なら WorkRecorder(当社。無料時は広告表示・iOSアプリ準備中)
どの製品も申し込みに費用はかからないので、候補を2つに絞って1か月分の勤怠を実際に通し、締め・有給・給与ソフトへの出力まで無料の範囲で回るかを確かめてから決めるのが確実です。当社のWorkRecorderも、比較対象のひとつとしてフェアにご検討ください。
「うちは無料枠で足りる?」を30分で無料相談
人数・業種・締めのルールをお聞きして、無料の範囲で運用できるか、どこから有料が必要かを率直にお答えします。
WorkRecorderが合わない場合はそのままお伝えします。相談無料・無理な営業なし。
著者:株式会社キャンプネット 会社概要を見る →
2004年設立。AIアプリ開発・AI導入支援・業務自動化に加え、勤怠管理システム「WorkRecorder」を自社開発・提供。ISO27001認証取得。勤怠・シフト・労務まわりの効率化、既存システムとの連携、AI活用を中小企業向けに一気通貫でサポート。
最終更新日:2026年10月8日
